思い出せない文字の羅列。見当たらねェ。あの頃の俺の頭ン中が見たい。
狂った性欲を如何にも出来ない。何処に捨てて、誰を哭かせて誰に哭かされりゃ俺は満足出来ンだろ。謎。
壊れた様に汗かきてェ、な。触って触られて溶け合いたいとか、さ。学校でそんな事ばかり考えて気付いたら幸村クンの尻撫で回してたっつうネ。思春期真っ盛り、アー……、俺可愛い。なんつって。
壁に頭預けて空眺めて溜息吐いてみた。クズだなァ。って。

俺はカメレオンだから、好きに染まってくンだけど。 如何しようもなく無いモノ強請り。後悔が止まらねェ。今俺を捕まえてンのは、今迄と全然異なって、俺ン中じゃ異物。鎖が無ェ、0では無ェけど。外させて貰えねェ指輪が、邪魔。どうせなら首輪が良いンだけど、なァ。嗚呼、ヤダヤダ。好きに為て、って言いながら好きにさせてくれねエあたり、確信犯だよな、コイツ。涼しい顔して、嫌いだ。

此の日記、大事にしてたンだけどなァ。埃被ってた。ドーン！オレ、登場。ハイハイ、ドーモ。待ってねェとか聞かない。訊こえない。雨好きだけど嫌いって噺、した事あったァ？なに、訊いてないとか今いらねェ。大した話じゃ無エんだけどさ、水溜りの上を踏むのが堪らねェ、の。腰振ってる時に似てる高揚感。アー、最高。汚れた足元も、濡れた靴も、瞬時に襲ってくる後悔も本当アレした後に似てるよネ。グチャグチャに乱れて、啼いて、狂った様にイって、それでもー…。


一つだけ御忠告、ガォ。嘘に嘘を重ねて沈んでく俺は御前に好きだって言いながら、他の奴の上で腰ふるから、其れでも返品不可ダカラ。最期迄、可愛がって……ネ。

少しの間、離れてたら聲が聴こえなくなった。逢いたくて、仕方無かったのに。呼び掛けても、呼び掛けても…―。其れでも早く聲が訊きたくて見渡して、なァ、冷たい布団はもう、…。

彼奴が帰って来て、寝る迄の数時間、俺は彼奴だけを見て、彼奴の聲だけ訊いて、彼奴の温度だけ感じて。他の奴の前では張れた虚勢も常に保っていた冷静さも何もかも自然と剥がれ落ちて、丸裸で目の前に立って、守って貰おうと腕の中に潜り込む。其れを彼奴は笑って受け止めて、頭撫でて顔に口付けて呉れるからだから尚更甘える。其れなのに、優しい彼奴が俺の事を優しいって言うから何言ってンのか解んなくなったけど、でも、俺に甘えてくれるなら其れで良い。俺だけに甘えて呉れるなら。何だって良い。何だろう、眠てェから、書く事書く事甘くなる。から、強制的に終わる。…、起きてる時に名前呼べなくて、後悔。

>※相当余裕ある人推奨。
雨の音が煩わしい日は怖くなる。風で何かが揺れる音、ぶつかる音に震えて怖くなる。から耳塞いで唇噛み締めて泣いて蹲って結局眼瞑る事は出来ねェから、嗚咽洩らして反射する光に隙間に怖くなって喚いて漸く寝たのは今日の昼だった。結局今回は…―、40時間以上。意識が続けば続くほど独りの時間に耐え切れ無くて心臓煩くなる。然して厭な事ばかり思い出して涙が止まらなくなる。指先伸ばして掴む無機質で冷たいシーツに溜め息吐いて、少し笑う。判ってる今年ももう直ぐ彼の日が来るって、…―。其処から一年経つ度に怖くなる。塞ぎ込んでるのなんか勿体無いの判ってンだけど、何かが色々欠落してくばかりで、段々拾うのすら疲れる。好き、が信じられない。御免。好きって言われる度に嬉しく成る。一秒後疑心暗鬼で顔覆う。俺の何処を、俺を誰が好きになるンだ、って自分に言い聞かせて、御世辞とか気紛れだってまた、沈む。気付いたらそんなのが慣れてて、付き合っても無理、って離れてく背中を何回も見てきた。だから、寂しさ埋める様な触れ合いが好き。好きなのに、御前の隣が怖ェ。嫌われるのが怖ェ。何もかも、全否定されて、立ち位置見失うのは簡単で信用して裏切られて自由気儘に侵略されて、嗚呼、誰も信用しねェ。って思いながら、結局温度求めて誰かの隣に行く。こんな弱ェ俺を晒して、でも誰にも怖いって言えないから、黙って呑み込むのが限界に成ったから、吐き出したかった。独りじゃねェ、って抱き締めてくれる奴が好き、だった。今は結局それで満たされる奴は一人で、御前以外の腕に嫌悪感抱いて、大人しく帰り待つンだ。アレもコレも奪われて、もう直ぐ奪われる物の偉大さに怖くなる。そうなったら本当に誰が愛してくれンの。

嘘吐きが世界を支配する。嘘。嘘吐きは自分の吐いた嘘に溺れてく。或る物語の、一節。―…だから文字は好きだけど嫌い。俺が俺じゃなくなって、呼吸も出来ない世界で脚先迄何かに侵食されたら、今度は思考から失われる。四方八方見渡して手探りで再度形成していく、何度も何度も繰り返して欠片を失くしたり新しいモノを追加したり。でも、今は帰る場所が在るから、腕の中で丸まれば俺を、俺は取り戻す。名前呼ぶ声に、抱き締める腕に、歩み寄る脚に、笑う顔が堪らなく好きで。余裕無く震える声も、妬いて少し低くなる声も、眠くて蕩けそうな声も、俺の。俺だけの。愛して。

咽に何か引っ掛かってるみてェな感じ。取り除きたくて咳繰返してたら起きた。コンナ時間に起床とか。遣る事無くて泣けるから日記、でも起こしたくねェし…―、大人しく腕の中で書くかなァ、て日記開いてペン滑らす。寝る間際の攻防戦、海よりも、宇宙よりもブラックホール、よりも俺の胃。ナンバーワン。なァ、そんなに俺の気持ち受け止めて如何すンの、益々惚れるけど、俺。欲求不満状態、欲求駄々漏れ状態ですが、ワーニング。俺の大事なアイツ以外要らねェから回れ右。上がる呼吸は、身体巡らせて、口にチョーダイ、早く。足りない、味覚も、触覚も。視覚も、感覚も。俺の咥内で果てて。跨がりたいけど我慢。なんとなく。

どっかの誰かさんの為に此処に久し振りに降臨、感謝しとけ。マジで優しい。ガム頂戴。プリーズ、一回だけ噛んだガム。御前の愛情と欲とごっちゃごちゃの感情織り交ぜて俺の口に放ってよ、マイダーリン。飲み込んでやるから、全部。脚の上跨って擦り付けて口付けて欲望が渦巻いて思考回路ショート寸前。今なら空も飛べそう。御預けばっかしてたら勝手に突っ込んで腰振ってやるから覚悟しとけよ。なんとなく、書いておこう。と、思った。好きな人が出来た。大事な奴になった。一緒に過ごしたいと思った。幸せだなって思った。好きが訊こえる度に鼓膜と心臓と睫毛が震える。泣きそうになる。苦しくなる。傷付けてばかりだった俺が、って躊躇する事も有るけど、でも、三年苦しんだ。とか、言い訳。でも、手離す心算は無ェから、大人しく俺の事可愛がって。眼ェ舐めて、首絞めて、溺れる位口付けて。