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こうして、呼応して、
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10 :
真田弦一郎
2012/04/08 02:52
向こうからの接吻には慣れない、真田弦一郎です。
前触れもなく突然されると正直心臓がもたない。
かといって止めるように言うことも出来ん。
…どうしたものか。
幸村曰く、俺は優しいのだという。
誠実で真っ直ぐで、眩しいと。
俺からすればそれは過大評価に過ぎないし、幸村こそ真っ直ぐで神の子の名に相応しく、人望もあつい眩しい存在だ。
それだけに触れていいものかと戸惑うこともあった。
だが、目の前で笑ってくれている幸村は、確かに幸村精市という名の一人の人間だ。
人目を気にせずに接吻してきたり、不安になればそれを取り除こうとしてくれる。
俺に触れて欲しいと言ってくれる。
周りの人間と遜色ない。
しかし、一人しかいない存在だ。
大切にしたい。
#【百夜通四日目】
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