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こうして、呼応して、
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484 :
真田弦一郎
2014/03/17 02:52
初恋の者の誕生日も、幸村の誕生日も、幸村との記念日も、祝わなかった。
今何を言ったところで、幸村には「今更だね」と返されるだろう。
幸村には随分負担をかけたように思う。
全てにおいて待たせてしまっていた。
確認でも催促でもしてくれていたなら、とは言わん。
おそらくそれらをされても、俺は動かなかった。
あの時分、何をしていたのかは覚えていない。
とにかく中身のない毎日を送っていた、ということは部活が忙しかったのだろう。
幸村が言ったように、口先だけの言葉ならば不要だ。
今更、……意図的に祝わなかった記念日を今更祝ったところで仕方がない。
だが、感謝はしている。
それだけは忘れないでほしい。
数日前に、忍足と話をした。
そこで言われたのが「惚れやすいんやったら、俺のこともすぐ飽きてしまうんちゃうか?」だった。
信じていないわけではないが、不安だと。
忍足の言う通り、確証はない。
だがそれで諦めきれるものでもないのだ。
惚れやすいとはいっても、俺は常に本気で接している。
遊びで付き合ったことはない。
ただすぐに気持ちが移ろうこともあれば、そうでないこともあるというだけだ。
しかもそれはその恋愛が終わった後に気が付くのだから、質が悪い。
…幸村が綴った言葉は、当時も今も俺の心を抉っている。
愛の言葉ではないのが辛いところだが、それだけ俺がしてきたことがそういうことだったということだ。
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