今日は蓮二の誕生日だね。
おめでとう。
彼とはこれからも、いい友人関係を築いていけたらと思っている。
さて、俺は真田との接し方を少し考え直そうと思う。
…俺は真田の心に、深入りしすぎているのではないか。
恋人とはいえ別々の2人の人間なのだから、当然踏み込んではいけない部分もあるはずだ。
それを踏み越えて、俺は、真田を困らせてしまったのかも知れない。
気遣いの言葉が、負担になってはいないか。
思いやりの気持ちが、真田を傷つけてはいないか。
…入院中、皆が当たり前に出来る事が出来なくなった時。俺はその「当たり前」という言葉が、どれだけ身勝手な物か思い知った。
形は違えど、自分の「当たり前」を真田に押し付けて、彼に同じ思いをさせるなんて嫌だ。
真田のために、考えなくてはならない。
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