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Vocalise
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11 :
跡部景吾
2012/01/23 17:40
<完半 苦手な方はバック>
music
Le/d /Zepp /elin: Sta/irw/ay /to Hea/ven
街を歩いて居るとふと耳に残るフレーズのメロディラインが聴こえて来て人目が有るに関わらず涙が流れた。
思わず影に隠れて心の動揺が収まるのを待つ。
同じ車を見たら胸が締め付けられる思いはもう過ぎ去ったと思っていたのに音楽となると未だ駄目だな。
3年前大切な奴を俺は腕の中から亡くした。
愛していた。言葉には出さなくても。
あれは彼が好きだった曲。
大事な者を失わなければいけないと覚悟を決めた期間の長さの間心の置き所を何時も考えて
自分の全てを押し殺して役者に徹していた時期。
泣いて泣いて泣いたら涙は枯れ果てるとは本当の事で
ちょっとやそっとの事では涙は流さなくなった。
動じなくもなった。
今の俺はそれを節目に強くはなったが、その強さと引き換えに感受性も何処かへ落として来た様で全て世の中を悟ってしまった様で、だが…
あんな直向きな気持ちを又抱けたら良いと思いながら日々過ごしては居る。
未だ、その時は訪れはしないが、何時か心の中の氷の世界が融解出来る日を。
雪が融けたら綺麗な花束を持って彼に会いに行こう。
毎日を確り生きて行く事が彼の望む俺の姿ならば、俺はずっと役者になり続ける。
彼の前では怏々しい姿で俺は何時も。
覆い被る様な夕暮れの空が追い打ちを掛ける様に俺の背中を押す。
逞しくあれと。
されど…大切な者を失う寂寞はもう2度と体験はしたくはないものだ。
虚しさが強がりに変わりさよならに変わる
って歌詞が在ったが、まさにそんな状態なんだろう。
俺が多くを求め無いのは、
全て手に入れた時に指の隙間からサラサラと零れ落ちてしまう砂の感触を身を持って分かって居るから。
全てに於いて。
縋り付く事さえも無駄とさえ感じてしまう程に。
此の世に永遠なんざ存在しない。
だがそれを無理矢理信じさせてしまう奴しか俺は要らない。
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