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12 :
跡部景吾
2012/01/25 18:58
記憶の抹消。
music
Pou/len/c: Hom/mage/ a Ed/ith /Pi/af
御前の記憶はフロッピー保存派か上書き派かと言う話になった事が有る。
女は上書き派、男は名前をラベルに付けて丁寧に一つ一つ保存しては想い出に浸りたい時、それを取り出し感傷に耽るらしい。
性別関係無いと言えば無いが一般的な理論ではそうとの事。
保存派が女々しいとは思わない。寧ろ、記憶保存して居る奴の方が強靭なのかもしれねぇ。
だがそれを逐一俺の目の前で出されても反応に困る部分では在るし正直に良い気分では無いが。
俺はどっちだと考えると完全に前者だが、前者は前者なりに上書き時間にはかなりの時間を要しゆっくりゆっくり忘却の彼方へと葬って行く。
その期間行ったり来たりと思考の揺らぎが有り見えない部分で思い悩み苦しむのだ。
保存しないのは、引っ張り出して弱い己の部分を再認識するのが嫌だから。
そんな己を認めたく無い故の行為で在り、決して怜悧からなるモノでは無いと言う事を。
完全アンインストール派って言うのも在るらしいが、無理だろう。強がって言ってみたいものだ。
上書きが終わった後、過去の奴と会う機会が何度か在ったが、俺の前に現れた人間は以前と全く違う人物として認識して居る。
同じ相貌を持ってても全くの別の人。
其処からは以前の様な関係に戻る気は到底サラサラ無く新しい関係を意識して築こうとも思わない。
完全なる自然の流れの成すが侭に。
何人、俺の上を通り過ぎて行ったのか朧気にしか覚えて無い奴も居るが、感謝はしている。
幾ら忌まわしい記憶しか蘇らせなくても。
時間を味方に付けれるのが今の課題の中のひとつ。
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