忘れるというのは案外簡単な様で難しい。
君の隣で安らかに時を過ごす事で薄れる思い出は、いくら薄れて行っても消える事は無ェ。
傷の舐め合いは気楽な様で、なだらかな想いの起伏は下降の一途を辿る。此の儘行けば忘れられるのカシラ。君の手を取り温め合えば、彼の想いは消えるの？
君も、忘れられますか。
分から無ェけど、此の関係は心地良過ぎて。進む勇気等有りはしない。言葉なンて意味は無く、只只管に、温もり求めて真っしぐら。

嗚呼、戻らない温もりは何処へ。自分が思う以上に、きっとあの日を後悔してる。またもう一度逢えたなら。此の想いは報われますか。報われ無くとも、きっとすっきりは、為るだろう。
でも、出来無ェからこそ、ずっと悩ンでた訳で。
答えなンて、今更出やし無ェのさ。
分かり切ッてら。


きっと、このオレンジの往く先に、
安らぎは待ってるから。
もう少し微温湯を愉しんだら、答えは出すから。
今行くよ。
だから、君は笑ってて。
君の笑顔見てると、安心すンだわ。

優しい優しい君の事。
幸せにしてあげたい。


此れがきっと、正しい答え。

なんか、泣けてきおった。
泣いたかて戻っては来んとにね。
好き、ち言うたら好きっち返って来る。
そばってん、意味が違う。
俺はそうやのうて、そうや、のうて、…
阿呆な願いが脳裏を過る。

どがんしたらよかのか、
分からん。

届かんおもいは、持ったまま。
他の恋愛しようと思うこつが間違いとね。
切なくても、たまには泣いても。

こがん距離が丁度よかのかもね。
やっぱり、俺には恋愛、向いちょらん。
片想いが、一番よかね。
形は違えど、何かしらは返ってくるから。

このまま、このまま。

…、

あん子が思うちょるこつが、よお分からん。


のちへん