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5 :跡部景吾
2020/12/04 03:32




1度、怒鳴った事があった。




他人の前で寝姿を晒す馬鹿な真似はしない。

ただ、コイツの前では別だった。

不思議と、落ち着く様な気がして。

初めて肩を借りて、眠りに落ちた。


夜にパーティーがある、その準備を開始するまでの間だけ。


肩を借りて眠った理由を言い淀んだ。

わざわざ言う必要も無い、そう思ったから。


ただ、コイツは全く違う勘違いをした。

その上俺を揶揄って来た。


意味もなく、腹が立った。

相手がお前だから出来た。
誰にでもやる事じゃない。
何故それに気付いてくれない。


気付けば、胸倉を掴んで叫んでいた。

捨て台詞を吐いて、

この日は、コイツの前に戻らないつもりで。




夜、パーティーが終わって、ふと

アイツが何時までも待ちそうな気がして、行く気の無かった場所に行った。


──居たんだ、やっぱり。

俺がここに戻ると信じて。


何故俺を信用出来る。

今にも組み敷いてやりたいのに。

俺に縋るコイツが見たい筈、なのに。



もう、無理だと思った。

隠し通せないなら、隠さなければいい。



それで、どうなろうとも。



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