漠然とした不安の過ぎる瞬間っちゅうのが有る。それは明日迫る何かにやったり良う分からん焦燥感やったり、言葉で説明出来んモンばかり。生きるっちゅう上で不安の必要性と表裏有るモンの重要性とか大事なんは解っとるけどやっぱり余計やなァて思ってまう。とは言え柵を振り払う訳にもいかん。自由になったらなったでまた別のモンが心削るんは容易に想像つくしな。減るばかりの摂理ん中でプラスになりよる要因を作るんが一番良えんやろか。そう考えればあの人が居る俺は幸せ。設定しよった赤のイルミが灯ればそれだけで安堵が滲む。逆に灯らなければそれだけ自分が失速して行くんが解る。こういう気持ちは感情を揺さ振り過ぎてほんの少しだけ、持て余す。