今日から、行き場の無い想いを此処に綴る。
叶う筈も無い片想いだが、俺が心から彼を想っていると云う証を書き留めていきたいと思う。
とは言えこの日記の存在は彼には絶対に知らせてはならない。
何故なら、彼には彼の片想いがあるから。
俺はこの場所にひっそりと自らの想いを書き残しながら、気紛れにやって来る彼の為に話題と温もりを用意するまで。


叶わぬ片恋だが、辛くはない。
彼は切なさと共に確かな幸せを俺に与えてくれるから。