日記一覧
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ベルベットノクターン
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6 :
忍足侑士
2010/03/20 19:04
俺の大変革の話…・…。
欲しいモンなんか無かったし、欲しがられても与える気は全く無かった俺……。
況してや興味を沸く存在も皆無やったなぁ…。
人の気持ちを推し量る事も面倒で、食指もそそられん。
そないな俺が・…・…・…。
存在も出で立ちも美しい跡部との出会い--------------------
跡部は自分で辛辣やと言う。確かにそうや、言葉は悪い、食って掛かる、俺の言葉に怯まず噛み付く…。
せやけど…その言動も行動も裏表無く、俺には寧ろ凛々しく清々しいものやったで…。
…其れが俺に対しての好意の裏返しだと理解したのは、跡部が俺に歩み寄ってくれたからやな。
俺は何時の間にか漠然と跡部の存在を頭の片隅に認識して行ったと共に、唯一無二の存在に君臨して行ったのは、そないに時間は掛からんかったな……。
頭の後ろを何かに殴られた様で彼奴に俺の全部を奉げたると、幾ら湾曲した歪んだ愛情表現やとも、跡部なら全て受け入れる器が有ると確信したんや。
御前を前にしとると直ぐ触れたなる…。
薄い唇を奪いたなる…。
組み敷いてた時の眉を顰める自尊心が全面に出る相貌をへし折りたくのは男の性やろ…。
外側だけやない、御前の内側からも食い尽したいのは何ん……猟奇的て自嘲笑いしてもうたな。
穏やかな時間の裏は一歩間違えると、情欲を貪りたいが為の伏線。
…当然やろ、跡部…。奪えと言う御前の言葉を見す見す聴き逃す俺やないで?
何処までも、御前の望む儘に棘の鎖で縛ったるから覚悟しときや…。
破滅的や刹那的や無い、先の未来を見据えて誰の者でも無い、互いが片翼になるのが運命やったと、悟った時の瞬間きっと、俺も御前も言い知れない感情が有ったんやないか。
混ざり合った狂おしい程の晒された互いの根底を…。
そして今日も跡部の美しい項に俺は所有の刻印を散らす--------------------------。
永久に消えない証を御前に……。
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