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ガレリオ
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177 :
千歳千里
2012/08/10 01:13
分類:俺の話
お前が好きだ。
何ヶ月でも彼の気が済むまで待とうという気概はあった。
迷いたい気持ちも、ちゃんと見極めたい気持ちも、それは全て昔の俺が持っていたもので理解し得る範囲だったから彼がしたいようにすれば良いと思っていた。
ばってん、それは予想以上にあっさりと。
…あの日から毎日のように交わす言葉。
そこに居る。
手ば伸ばしても逃げない存在。
甘い、と本人が口にする程の軟らかな好意。
戯れに零す好きという俺の声に決まって正面から受け止める姿。
照れても離されない指先。
お前、お前の方が俺を好きだと思ってるだろう。
それは間違いだからな。
…好きの大きさとか良く言うばってん、俺はどっちでん良かとよ。
今は俺がお前を好きでいられる事がそれだけで、どれだけ俺を毎日幸せにしとるかしらんとやろ。
好きでいてくれる事を実感させられる日々がどれだけ俺を優しくさせるかしらんとやろ。
大きさなんてどっちでん良か。
今ここにある君の姿が俺を自由にしとる。
枷を放つ。
好き。
ありがと。
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