ラストノートがわからない

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207 :ニィロウ
2025/05/13(火) 01:12

🪷💃🏻セピア色と夜明け色、ふたり

最近こっそり本棚に入れさせてもらったフォンテーヌの大スターさんの日記(片思い脱却？おめでとう！)を読んでたら何となく思い浮かんだ、アルハイゼンさんに片思いをしていた時の話を取っておいた便箋を横に置きながら書くよ。
……アルハイゼンさんには何度か話してる？話してない？どっちだろう。

🪷
クラクサナリデビ様や学院祭の一件であなたとちょっぴり仲良くなってもそれからは偶にシティで話すくらいで、お互いの暮らしもあるからどうしても疎遠になってたの。
そこから、ふと……シナリオに重きを置いた舞台で、わたしは展開を盛り上げるためのダンサーとして練習を重ねて台本を読んでいる時にアルハイゼンさんの声と顔が聞きたくなったんだ。
ズバイルさんに心配をかけないようにこっそり手紙を送って、筆跡とパティサラのシールでわかる人には分かるようにしたらアルハイゼンさんが程なくして夜に逢いに来てくれたのがはじまり。
一晩だけじゃお喋りが足りなくて、貴方が頭から取りだしてくれるあの日の続きの言葉を、寝る前の絵本をお母さんに押しつける子供みたいに次の日は顔をちゃんと自分から見せに行って。
雨の日にお風呂を丁寧に貸してくれたこと、お世話を焼くよりも焼かれる方は実はしっくりきがちなこと、私の思う足取りにアルハイゼンさんを連れて行って欲しいこと。
記憶の次に紡いでくれた言葉や性格はなんだか年齢よりも少し下に見えるみたいで、ちょっと意識しだした頃、わたしからも親友みたいにお気軽なやり取りや心の距離を測り直してもいいのかな？って思う頃……単純な遊びの約束を、「特別な相手との外出」「君と過ごす時間を増やしたい」って正面からすぱっと言われるだけじゃなくて、お買い物を済ませた頃「既に名残惜しい、余計に名残惜しくなってしまうが」……なんて台詞が出たのは、本当に私へ対して色々無自覚だったの？って今でも少し褪せた紙をなぞる度に思うんだよ。アルハイゼンさん。
誰にも渡していなかった、もしくは見せていなかった恋心の種が(私の独りよがりや片思いだと思い込んでいたから)あることが意外で、豊穣開花みたいに急にぱちんぱちんと芽吹いたように感じていたことへの驚きとときめきも今でも鮮明に思い出せるよ。
避けられないな、と思わせる程にあなたを好きにさせられて良かった。誰にも渡さない、なんて言い方をしないから、代わりに一番近くで花が咲く瞬間を見たいとは言わせてね。アルハイゼンさん。大好き。

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