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1065.ラストノートがわからない
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24 :
八重神子
2023/11/30(木) 23:30
🦊⛩️真似る愛でる
うむ、流石の妾も羽織を纏い袴を検討するレベルの冷え込みよな。妾の美脚も鳥肌が立てば見目に影響が出よう。
暖かくして待っていて下さいと念押する影も影で可愛らしいのじゃが、此奴そもそも一心浄土があるのではと火鉢を前に餅入り巾着を焼いてつつきながら今更考えておる。妾は出来る眷属。
最近の影は本人が以前から言っている通りスポンジのようになんでも吸収します、に拍車が掛かり夕刻共に抜け出し沿う時間に告げる語彙に柔らかさが大幅に増えまぁ有り体に言うのであれば暴れ散らかしたくなる程に愛い。
眷属に向かって何じゃそのふんすと「う……神子を膝の上に乗せたまま仕事ができたらどれだけいいか…仕事になりませんが……」は。汝の為だけに極上の毛並みの尻尾を生やしてやろうか。
岩王帝君が影でワンクッション挟むことで己の言動が途端愛らしく見えると言っておったがそも魂の出処は同じじゃろ妾を「公子」との板挟みにするなあざとい行動とてやり方を掴んだ癖にまぁどちらにせよ、この様に昨今の影は何かと愛い。
つい昨晩──否早朝か。神子とこのように話し始めて八十八日目です、縁起が良いです等とも言う辺り妾的に影の心境にもう一つ進んだものがあったのでは、と勝手に考えておる。
妾が勝ちづらいと影に言う度に同じですと振られる頭が本当は上がらぬらしい。特段意識している訳でも無いが、唯妾と過ごす汝により多く笑っていて欲しいと願っていれば自然と慈しみや駆け引きの無い深愛が浮かぶ。
らしくなく直向きでいたいと思う理由は影自身が培ったからだと都度告げている。影が遠ざけてきた感情を暖かいと思わせられている点は純粋に誇らしい。
あやつの前ではつらつらと言葉を述べているのが妾じゃが、さりとて真意はいつでも影に添い続けて欲しいと願う至って可愛らしく有り触れた物。ふふ、もっと愛でるがいい。開き直りながら汝好みの手つきで髪を梳いて編み直してやろう。
裡に溢るる愛情の表現を模索した末に単調になる様も、妾の真似をしようとして恥ずかしくなる所作も全て──総て。愛くるしい。妾のいと美しき稲光。どう呼ばれるのが好みだと問う妾に日常を見出し飾り気のない常を選ぶ姿が、こうも妾を惹き付けてならんとは。
然し妾自身も影を独り占めしていたいと願うようになるとは思わなんだ。恋慕の使いこなしは何とも面倒じゃが、妾はこれでいい。儘ならなさこそ一人で成立しない二人故の移ろいであり愛おしさの証左としよう。
───嗚呼、愛している。寒空の下で星を見て、汝の毛先が夜明かりに反射する瞬間を何よりも望む。摩耗を永遠に封じなければと感じる前に、其のような暇は妾が食ってやろう。そも摩耗如き恋敵と数えたくもないわ。…故に疾く帰るがいい、影よ。もふ神子の手の鳴る方へ、な?
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