ワタシがこの場へと招かれてからはや十日。「サンデー、キミはいつ書きに来てくれるんだい？」というアナタの問いに「今の用を済ませれば」と返してからは……予定していたよりも遅くなってしまいましたね。改めて御招きいただきありがとうございます、アベンチュリンさん。

さて。本日は懐旧ではなく、彼がレイシオさんと出逢ってからの話をしましょう。皆様もご存知の通り、アベンチュリンさんは交渉の場において優位に立つことを得意とし、その大胆さで成功を手にしてきました。ただ、かの博識学会の秀才相手にはそう簡単には行かないようなのです。今までどこへ居ても追われる側だった彼が追う側となり、レイシオさんの一挙手一投足に感情を乱されている所を眺めるのは中々愉快ですよ。この日記を読んでいるアナタ達も、そんな彼の意外な一面を知っていくことになるのでしょう。

友人が充実した日々を過ごしているのなら、それに勝る喜びなどありません。今後も彼等に安寧があらんことを。それでは。

今日は忘れない内に書いておこう。教授、ちょうどいないし。

昨日のハグはいつもと違って、向かい合わせになって座りながらするやつをした。僕はレイシオを楽しめるし、彼は本を読めるしで最高だったんだけど。……そう、悪戯するなと言われておいて、僕は耳の裏を嗅いだり首裏を嗅いだりしていたら、やり返されてしまった！押し倒されて、同じことされたんだ。押し倒されたんだよ、この僕が。すきなひとに。そんなの、どきどきしてしまうじゃないか。「レイシオのえっち」と言ったら動揺して本が逆さになっていたのが面白かった、レイシオも動揺するんだね。

今日も確保。最近寝る前のハグが習慣になってる。

この日は噛み跡を残してくれた。すごい進歩じゃないか？僕らハグをするだけで緊張していたのに。僕が………たぶん、酔っ払っていて、それでおねだりをした気がする。ごめん、諸事情でこの日のことをあまり思い出せないんだ。だから今回はこれだけ。ごめんね。

確保。今はレイシオとイチャイチャしてるんだ。またあとで。

ここだけの話、レイシオと教授を使い分けてるんだ。普通に話す時は教授、甘える時はレイシオってね。もしかしたら彼は気づいているかもしれないけど、気づかれてて黙ってるなら恥ずかしいな。頭良いから気づいてるかも。

昨日は大事件があった。なんとあの鉄壁の彼が僕の首にキスマークをつけてくれた。まあ、僕が散々彼を煽ったんだけど。腕枕をされながら脚をくっつけてみたり、彼のからだに触れてみたり。どうしてもキスしたいっておねだりしたら、大事にしたい、大切にしたいから唇にはできないけど、といって目許にキスだってしてくれた。レイシオ、意外と押しに弱いんだ。これ、もしかしたらもしかするかもしれない。お返しに首筋にキスをしたら心臓がでっかい音を立てていたし。脈ありなんじゃないか？どう思う？

昨日は僕が飲み会というやつで彼は突然の講義。本当は２人とも２１時頃に終わる予定だったのに、僕が予想外に人気者だったみたいでね。２３時まで拘束されてしまった。しかも上の人間と飲みに行ったから派手に飲まされてしまって、彼との約束を破ってしまった。あやまったら、「謝る必要のないことで謝るな、返事。」と言われてしまって、僕はいい返事をすることでしか謝れなかったというわけさ。

かえったら教授が本当に眠そうで、寝てもいいよと言っても中々聞いてくれない。いつもは逆の立場だったから新鮮だったし可愛かったけど。教授も同じ気持ちになってくれているなんておもわなかった。それが嬉しかったなあ。くやしいとも言っていた。かわいい。
ちなみにからかったらおこられたよ。