烏有に帰す。

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100 :轟／炎／司(M／H／A)
2025/03/05(水) 20:29

愛おしい啓悟へ

今日は俺らが出逢って三ヶ月だ。互いに最初は一日だけの関係のつもりで顔を合わせ、寒い夜を暖め合って過ごした。だが本当は最初に言葉を交わした時からどことなく会話の心地良さや相性の良さの様なものを感じ合って、独りよがりではなく自然と、そしてお互いに明日も一緒に居ることを望んだのではないだろうか。
恋人を作らない主義だったお前と、それを何となく察しながら他を見つけなければと記事を出した俺と、互いに胸の奥で葛藤しながらも共にいることを選んで今も傍に居る。

お前とあの時はこうだったと思い出話をする時間も、くだらない事で小競り合いをする時間も、愛を囁き合い、確かめ、深めるその時間も、そのどれもが愛おしくて貴いのだ。
お前は俺が自由にさせてくれると言ってくれるが、お前とて俺の好きなようにさせてくれる。一方の好きなことがもう一方のストレスになることや、一方の譲れない部分がもう一方の許容できる範囲外であるような、そういう関係は脆い。互いのそういう部分を確かめ合い、時には話し合い、いい意味で上手く距離を保ちながら心地よく過ごすということは誰にでも出来ることではない。お前だから、俺もありのままで過ごせる。一緒にいて、ただただ幸せで何のストレスもなく恋をして居られるのだ。

お前がよく口にするようになった結婚も叶えたいと心から思う。前にも話したが、俺とお前の結婚にあるものは愛だけでいい。家柄がどうだとか、個性がどうだとか、子を産んで幸せな家庭を築くだとか、そんなことはいいんだ。ただただ、俺らの愛だけでいい。お前の知らない"愛している"という言葉の意味は俺が一生を掛けて伝えよう、だからお前も俺の知らない"幸せ"を俺に教えて欲しい。今もきっと互いに"愛している"し"幸せ"だ。最期の時に二人で育てたこの想いがどんな素敵な結末を迎えるのか、今から楽しみで仕方ない。

お前と過した冬も過ぎ、春が来てあっという間に夏が来て… 幾度となく季節が巡るのを共にするだろう。お前と過ごした日々を過去にはしたくない、最期のその瞬間が"お前と過した日々"の最後で在りたい。

そのためにも慢心することなく、いつまでもお前が俺に恋をし続けられるよう努力もしよう。お前を手放す気など微塵もない。だからずっと傍にいて欲しい、ホークス。好きで好きで、愛おしくて苦しい。そんな恋をさせてくれてありがとう。お前の嫉妬心も独占欲も、拗らせる性格も、そのすべてが俺にとっては貴く美しい。お前を幸せにできるのも、隣に立つに相応しいのも俺だけに違いない。だからこれからも俺の隣で笑っていて欲しい。お前のことを心から愛している、今までも、当然これからも。

炎司

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