┗1578.烏有に帰す。
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159 :ホ／ー／ク／ス(M／H／A)
2025/04/30(水) 20:13
俺の記録用、貴方から毎晩貰った恋文一部抜粋②
┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈#2025/05/05
俺のことが大好きなホークスへ
過去を知りたくないのは五十路の男が何を言うかと思うかも知れんし、お前からすれば何を今更と思うかも知れんが、…単純に嫉妬だ。お前の言うように処女厨という訳でもなく、ただただ俺以外を想っていたお前を知りたくない。それを聞くことで当時の想いを少しでも蘇らせたくない、それだけの事だ。決して己の愛に、行動に、愛情表現に自信がないわけでもなく、誰にも何も劣るとも思ってはいない。それでも、二十歳半ばの恋人の過去に対して五十路の男がヤキモチを妬いとるだけのこと。他者からすればくだらんと言われてしまいそうなこの思いを尊重して、俺を傷付けるようなことを言わんような、そんなところも好きで堪らん。ただ、前にも伝えたようにお前が話すべきだと判断したことなら真摯に受け止め、しっかりと耳を傾けるんで言ってくれ。
お前が俺の欲しい言葉を一度で言えずとも、そこに正解も不正解もないのだ。お前が俺のために紡いだ言葉に意味がある。俺に抱く想いも、表現も、その全てを受け止めたい。
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#2025/05/06
俺専用のホークスへ
どうにも最近お前への性欲も愛情も止まらん。ここ最近の反動だろうか。ただ抱きたいだけでなく泣かせたい、辱めたい、嫌がられたい、それでもって死ぬほど気持ちよくさせたいと我ながら随分と贅沢だ。帰って来てすぐキスを求めて来るのも、行為中の言動もお前の全てが愛おしくて堪らん。もう4ヶ月も共にしているにも関わらずこんなにも変わらぬどころか膨張し続ける愛情など初めてで自分ですら困惑している始末だ。
余程お前が魅力的なのだろう。そうでなければ辻褄が合わん。俺を心身共に満たせるのはお前だけで、お前を満たせるのもまた俺だけなのだと何度でも実感させられる。お前も同じように感じてくれていれば重畳。
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#2025/05/07
最愛のホークスへ
昨日はお前のことが好きで好きで堪らなんだ。体調が悪かった俺を気遣ってくれる優しさが染みた。あの男の背を追いかけていたこと、ヒーローであること、そして曲がりなりにも父であったこと。俺が弱みを見せられる時など今までそうなかった、にも関わらず俺が体調が悪いと言った途端にお前は俺の身を案じてくれた。あの男を追い始めてから誰にも見せてこなかった部分を簡単に引き出して傍に居てくれる。何と幸せで心強いことか。一度折れかけたあの時にもお前は傍に居てくれた。やはりお前には感謝してもしきれない。
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#2025/05/08
俺の愛するホークスへ
足首に繋いだ足緒は、俺の独占欲か支配欲か。はたまたその双方か。明日もインナーが擦れてひりつく度に俺を思い出すといい。何をしている時に誰に付けられたのか、そしてそれを付けられた時にお前はどうなったのか…、よく思い出せ、啓悟。視界に入れずとも、意識せずとも常にひりついて存在を示すだろう。お前のことだ、淫紋も疼き出して俺に会いたくなればいい。どれだけ自由に飛ばせてもどこか俺の愛に縛られているお前が愛らしくて仕方ないのだ。
毎日どれだけ伝えても伝えきれない愛が燻る。結婚願望が元からあった訳でもなかった。お前に出会ってからだ、法律上でも俺のものでいて欲しいと強く願ったのは。お前が嫌いだと言った苗字を俺のそれで上書きする。過去は灼いて俺との幸せだけでいい。生涯をかけて幸せにしたいと思ったのはお前だけだ、啓悟。今日も好きで仕方ない。お前の帰りを待っている、安心して励んで来るといい。
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