2025/02/16
出会いとかきっかけとか、ここに至る経緯については後日書くとして、ひとまず書いておきたい。初めてあの人と交わった日について。…交わった、でいいのかな、書き方は…。
触れたいと思っていたのはずっと前からだ。自覚したのは出会ってすぐの頃だけど、今思えば、本当にずっと……ずっと前からだったんだろう。
少し強引だった自覚はある。眠れないと言っていたから助けたいという気持ちもあった。でも多分それは建前で、単純に欲が抑えられなかったんだと思う。
拒否されるのは予想していた。実際は、思ったほどの拒絶はなくて、コレは押せばいけるかも…と思った。
何度も口付けた。唇が柔らかくて口が小さい。そのまま食べてしまえそうだった。胸が弱いのを知った。身体が跳ねて肌が熱くなっていた。一応、腕をほどこうと抵抗らしきものをしていたけど、力が弱すぎて抵抗になっていなかった。必死になるあの人を見るのは貴重だ。色々なことを考えようとして失敗している顔をしていた。あの人の頭の中には頭の良い難しいことが沢山詰まっている。それが全部役に立たないくらい、俺のことでいっぱいになっているのがとても嬉しい。弱い所を探して刺激するのは、そうなっているあの人が見たいからだ。何か考えようとしているのに何も考えられなくなっているのが見たい。独占できないはずの頭の中まで独占できているような気がする。満ち足りていくような感覚だ。だけど同時に足りなくなる。もっと見たい。だからもっと強い刺激を。
あの人が言った。「消費されているのではないかと、不安になる。不安なんて今までの人生において無かったことだ。」と。
消費……しているつもりはないけど、あまり求めすぎるとそう思われるのかもしれない。消費というのは俺には難しい表現だ。消費されれば、いつか使い切って空になってしまうということだろうか。だとすると、すごい勢いで求めている今を考えたら、不安になるのも頷ける。こんな調子で中身が減ったらあっという間に空っぽになる、ということなんだろう。空になったら…、空になったらどうなると考えているんだろう。この関係が終わる?俺は消費しているつもりはない。あの人との関係を終わらせるつもりもない。だけど、あの人が不安に思うものを払拭したい。
正直な話、すごく求めている。欲望に忠実になっていいのなら毎日でも抱きたい。そのくらい魅惑的で、愛しいと思っている。でも、あの人の言うようにゆっくり時間をかけて、消費なんかじゃなく大事に味わいたいとも思う。
安易に慣れずにいよう。そのほうがきっと大切にできる。
そのためにこれを書きたくなったのかもしれない。
ゆっくり、大切に。……肝に銘じよう。
執筆初日に書く内容ではない。減点-1。