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折針入れ
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998 :
響凱(鬼滅)
2019/10/26(土) 15:34
『辞めてしまえ』と。『くだらない』と。
矜持を破り捨てさせるかに横書きに上塗りした品の無い黒々とした暴言を、構わず少年は鉛筆書きの小生の言葉を読む。
走る墨の濃さに見目の語りを悟らせたい程傲慢ではない。
然れど。識られて悪いものでも、なかった。
—
拠り所だと背に縋れば少年は受け止めるだろう。
然し此の温くめられ垂れ落ちて、ともすれば紙に溜まり下敷きを汚す程の一握りの墨は其れを満足にはしない。
打の点に刻む一枚。静を知れず、未だ止め処も無く。
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