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┗かむろひの(61-61/61)
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61 :
に/っ/か/り/青/江(刀/剣/乱/舞)
2016/08/21(日) 18:33
ある夏の日、一振りの刀が折れた。
長く近侍の任についていた、体の大きな御/神/刀だ。
折れてしまったというよりは、自分で自分の存在を完結させようとしていたのかも知れない。江/雪/左/文/字は、そんな彼をどこか悲しげに見つめていた。歌/仙/兼/定は遣る瀬無さを隠さず壁を打ち、小/狐/丸はただ何も言わずに同派の姿を見ていた。
「 」
彼が最後に何を言おうとしていたのかは分からないけれど、きっと別れの言葉の類ではないのだろうと思う。いつでも、あの場所へ行けば彼に会う事は出来る。ただ、恐らく…ほぼ確実に、僕の知る彼ではないだろう。
これからこの本/丸はどうなって行くのかな。僕は変わらず、屋根の上から眺めさせて貰うよ。…何せ、僕は「いないもの」だからね。……フフ。
君の自由帳の役割は終わったのかな?
消えてしまったその意味が、君が悲しみを吐き出す必要のない幸福を掴んだから…だと良いと思うよ。
約束、果たせなくてごめんね。またいつか会えた時には、僕の土産話をしてあげよう。
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