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林檎畑の開拓者日記
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27 :
デュナン&ブリアレオス(アップル・シード)
2011/02/25(金) 19:51
──…、ん……もうこんな時間…。
気が抜けてるのか、都市暮らしに馴染んでしまったのか、それともその両方なのか。
半分開いたブラインドの隙間から差し込む光に朝の到来を知るが、柔らかな羽毛布団のもたらす優しいまどろみの中半分寝ぼけた頭でその答えも出せるわけもなく。
扉の向こうに誰かの気配。無意識のうちに枕の下に押し込んである銃に手が伸びるが、気配の主の姿を視界の端で認めると気取られないようにそっとそれを引っ込める。
廃墟と残骸の間を放浪し続ける遊牧民の生活から一転。コンクリート畑の農民生活へとジョブチェンジをする事になったのだが…それでも狩人だった時の事が忘れられないみたい。
>森に居た時の事でも忘れられないのか?
──何よ、それ。
>ロ/シ/アのことわざに『狼はどんなに飼い慣らしても森ばかり見る』ってことわざがあるんだ。何だかこの言葉…似てないか? 俺達に。
かも、ね。忘れらないからESWATの任務を引き受けたのかも…みたいな。
>オリュンポスに来た事を後悔してるのか? おまえさえ良かったらまた…森に帰っていいんだぞ。
その時が来たら退職金代わりにギュゲスでも貰っていくわよ。それくらいしたってバチはあたらないでしょ。ま、どうせ腕ずくでも持ち帰るけどねっ。
>おいおい、テロリスト扱いになるのはゴメンだぞ。と言うかおまえなら本気でやりかねんな。
あなたと一緒なら世界の果てでも何処へでも、宇宙だって行ってみせる。ううん、行ってやるわ。
>……相変わらず無茶苦茶な奴だな。それはいいがいい加減起きろ、朝メシが冷めるぞ。
ん…わかった。起きる……
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