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虫養い
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諏/佐佳/典(黒/子のバ/スケ)
2022/07/08(金) 07:51
今年の七夕は珍しく雨は降らなかった。
薄く雲が掛かってその合間から星が見えたそんな夜。雨にならない七夕は商店街で飾られた笹に下がる短冊の数がいつもよりも多く感じた。書いてある願い事は流行病の収束だったり学業や習い事の上達だったり、子供の可愛らしい字で綴られた願い事はどこか懐かしい感じがした。
その話を若/松にしたら「諏/佐さんだったら短冊に何を書きますか?」といきなり聞かれたから弱った。一瞬引かれないかとか思ったが相手は若/松だ、変にごちゃごちゃ言うよりも素直になった方がいいと思い「来年もこうして若/松と七夕の話がしたい」と言った。来年の事を言うと鬼が笑う、我ながら子供じみているとは思っていたが「あ、それオレもっす」と普通に返ってきたのが拍子抜けするも嬉しかった。
曇ったり晴れたりの夜空、織女と牽牛は何とか逢えている気がする今年の七夕。そんな話をしたらアルバイト先のご婦人達が口々に「何年も逢わない人を待てない」と言っていた。確かにな、とは思う。でも、とも思う。
若/松にその話をしたら少し考えてから「オレは待ってしまうっすね」とぼそりと短く答えた。待ちたい、待てる、ではなく待ってしまうのは多分オレも同じだったからもうこれはお互いにどうしようもない性分なのだと思った。性格は全く違うのに根っこがまぁまぁ似ているからこそこの二ヶ月楽しくやれているのだろう。
毎日毎日飽きずに話しているがネタは小さな事ばかりだ。取り敢えず次のネタは鬱映画か最近の買い物の話でも振ろう、鬱映画はどうか解らないがもう一つの話題にはアイツはきっと食い付くに違いない。
#七夕の夜「其処に戻っても仕方がないでしょ」と言われた話はまたいつか。
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