スレ一覧
┗
虫養い
┗39
39 :
太/宰/治(文/ス/ト)
2022/07/18(月) 13:18
洗浄用の硝子の容器に沈む万年筆から滲むインクは廉直高潔な彼の選んだ色らしく濁りのない、夏の海の様な色だった。
こんな蒼の中に飛び込めたら肺を侵す水は冷たく躰を包む泡は鼓膜を擽る音も柔らかくて其の心地佳さにきっと苦しく無く死ねるんじゃないかと思うけれど、そんな妄想している事は莫迦真面目な君には絶対教えてあげない。
#或る夏の日に。
[
削除][
編集][
コピー]
[
戻る][
設定][
Admin]