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┗leg godt(62-71/100)

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71 :早乙女アルト(MF/幽閉)
2014/12/30(火) 00:26


> 『枯れないでね』


──とは再三言われたものの、逆に枯れられたならどれだけ楽だったかと思いながらもう何度目か知れない欲求不満に苛まれている。

よーく思い出してみれば既に余裕で一年はまともに触れていない。

こんな事なら触れられる間にもっと執拗にベタベタ触れておくんだった。
腰回りの抱き心地や肌の感触は決して忘れちゃいないが、結局妄想で補完しているようなもの。

で。欲求不満になるのはなかなか顔を合わせて話せない擦れ違い生活ながらも一緒に住んでいるから毎日あいつの雰囲気というか残り香というか…要は『存在』に満ち溢れているせいだろうな。




> (……これだけはしたくなかったが、言わなければあいつにバレる事もないだろ)

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70 :早乙女アルト(MF/幽閉)
2014/12/26(金) 23:36

炬燵に入ってあいつが作ってくれたケーキを食いながら残り少ない今年を思う。


何かとあったが63ヶ月も迎え、あとは年越しをしてまたバレンタインやら花見やら記念日を迎えるんだろう。
来年は確か俺が花見の弁当係、なはず。
花見をする際、弁当係と菓子係に分かれて互いに用意するのが恒例となった。毎年係を入れ替えてやるのももう何度目だろう。

バレンタイン、初めてあいつから貰ったのはまだ恋人じゃない時だった。
友達だからチョコを強請るのはいけないと思っていたけど、何かキッカケがあって結局強請ったんだっけな…──そうだ、友チョコだ。
友チョコをくれ、と言った気がする。
別に当時は恋愛感情は芽生えてなかったから、純粋に交換をしたかったんだ。
…しかし、今思えば多少なりとも無意識にあいつのチョコを貰ったのは一人だけじゃないという対抗意識的なものがあったのかもしれない。
我ながら卑しい。

だけど今は。
あいつの作る菓子を食えるのは俺だけ。
他の誰も口にする事はない。

> 何故ならあいつが俺だけのものになったから。

> あいつが俺との為だけに作るようになったから。


それが日常と化したのはいつからだろう。
欲しいと強請れば笑顔で応えてくれる。
逆に俺もあいつに言われれば喜んで応える。


365日、あっという間に過ぎる中で互いが互いの胃袋を掴んで離さないってのも何だか面白く思えてくる。

勿論、食い物だけで掴んでいるわけじゃないと思ってるけどな。


あいつが作るから、あいつがいるから。


俺の世界はあいつで彩られているんだ、と。



あれこれ考えに耽っている間に皿の上のケーキも姿を消していた。

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69 :六道骸(家庭教師ヒットマンREBORN!/幽閉)
2014/12/22(月) 05:14


おやおや…こんな時間に何の用ですかね。


──「眠れない」?


クフフ…あぁ、ありきたりな理由でも結構ですよ。
予想通りで思わず笑ってしまっただけです。


そうですね。
それが貴方であり、それ以外は貴方ではないのだから。

それでは特別に何か見せてあげましょうか。
僕も暇を持て余していたところですから。



> 但し、その幻が良い幻だとは限らない。

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68 :早乙女アルト(MF/幽閉)
2014/12/18(木) 02:43

# ──…欲求不満だ。

それはあっちも同じだろうけどな。
もし違ったらご自慢の前髪引っ掴んで輪ゴムで束ねて括ってやる。
そんでもって露出した額に渾身の一撃を食らわせてやる。

こっちが欲求不満で毎日悶々としているのに、あっちが平気なわけがない。

> 五年という歳月で得たものは、
> 『やたら変な自信』だった。

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67 :七海春歌(うたの☆プリンスさまっ♪/幽閉)
2014/12/08(月) 22:30

不思議な夢を見ました。
街中を歩いていると上空から標識が降ってきて、私の前の地面に刺さって…それに驚いて尻餅をついてしまう、そんな夢。

トモちゃんに見た夢の事を話したら「疲れてるんじゃないの?」と言われてしまって…。

はぁ…疲れてるんでしょうか。


忙しい中頂いたお休み、折角だからと街中に来て気分転換をと思っていたのですが。
今朝見た夢があまりにリアリティに溢れていて曲の事を考えたくても、その事ばかり頭に浮かんで全然曲作りに集中出来ません…。

どんな雰囲気で、どんな風景だったか、少し目を閉じて思い返しながら歩いていると遠くから人の悲鳴のような甲高い声。
あぁ、そういえば夢でこんな声が聞こえたような…。

それに周りがざわついているような…

# はたと立ち止まって目を開けると、上空から何か降ってきました。

# それは夢で見たものと同じ、軸が「くの字」に曲がった丸い標識でした。

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66 :早乙女アルト(MF/幽閉)
2014/12/04(木) 14:59


黙っている必要がなくなったからか、タガが外れたらしい。

たった一度しか話した事がないのにここまで思い入れ強く、そしていまだに思ってしまう。

憧れであり、初めて素直に甘えられた相手。

会いたいようで、会いたくないような複雑な気持ちだ。
それはもしかしたら変わってしまった俺を見せたくないからかもしれない。
あの人の中でいつまでもあの時の俺を持っていてほしい、壊したくないという気持ちがあるのかもしれない。
なんて身勝手で、馬鹿なんだろう。


あぁ、俺って、あの人が本当に好きなんだなぁ…。

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65 :早乙女アルト(MF/幽閉)
2014/11/25(火) 22:34


俺のことより外の目を気にするんだな。

しかもこちらとの約束までも破って。

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64 :早乙女アルト(MF/幽閉)
2014/11/24(月) 00:58


寝静まったのを確認してからそっと布団を抜け出した。
一緒に眠っているベッドから出ると部屋の中は驚くほど冷えていて、一瞬傍らの温かな心地良さに逆戻りしようかと考えてしまう。


上着を羽織り振り返ると何処か安心して眠りに落ちている愛しい存在が静かに寝息を立てていた。
寒さに凍えてしまわないよう布団をしっかり掛け直してから部屋を出た。



真冬ほどの寒さはまだ無いが、それでも吸い込む息が喉を冷やし露出している肌から温もりを奪っていく。
息を吐けば白く、体の中からも体温が奪われていくような感覚だ。

喧騒とはかけ離れた枯れ葉を揺らす風の音だけを聞きながらもう何度も二人で足を運んだ見慣れた公園に向かう。



ぼんやりと周囲を照らす心許ない街灯、中には切れかかっているのか一段と暗く光る街灯もある。

枯れ葉で所々埋まった地面を踏み歩いて公園の中程にあるベンチに腰を下ろしまた一つ息を吐いた。


静まり返った空気、時折吹く風と枯れ葉の擦れる音。
誰も居ない場所。
隣を見れば必ずあった笑顔も今ばかりはない。

上着のポケットに入れていた両手を出し握り締めるとじんわりとした温かさを感じたが、次第に外気によって冷えていくのが分かった。


これなら来る時に缶コーヒーでも買っておけば良かったなぁ、なんて思いながらただただ自分の他には誰も居ないその場を空虚に眺めていた。



温かな場所を一歩でも離れれば、こんなにも寒く静かになってしまう。
けれど、その時だけは何も考えずに済む。
冷えた空気がそれまで淀ませていた思考を取り去ってくれる。





だけど此処は酷く寂しい。

それにあまり長居出来るような場所でもない、寒すぎる。



…でも、もう少しだけ此処に居よう。

何も考えず、無心になれるから。

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63 :早乙女アルト(MF/幽閉)
2014/11/23(日) 08:45


言葉にして言っていたなら今もそばに居たんだろう。
だけど無償の愛を与え続けるだけの力を俺はもってなかった。

何度も言った言葉だからと、もう言ってやるものかと意固地になった。

だからこうなった。
俺が選んだ。



幸せになってくれ。
俺でない、他の誰かと。

俺と居た時よりもっともっと幸せで暖かい気持ちになってくれ。



手を差し伸べることはしないと言ったのに、手を完全には離してやれなくてごめんな…。

お前の声が、顔が完全に聞こえなく見えなくなってしまうのが…暖かい手を感じられなくなるのが嫌だったんだ。

ごめんな…最後まで我儘言ってごめん…。

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62 :早乙女アルト(MF/幽閉)
2014/11/22(土) 20:35

声が聞きたい、
待ってる間の沈黙はこんなにも苦しい。

あいつは分かってるんだろうか。


好きになればなるほど、それだけ苦しさも感じるようになる。

呼吸は自然としているのに、胸のつっかえは取れない。

あいつに当たっても何もならないのに。





> 『助けてほしい』と言えていたらどれだけ良かっただろう。


そして今日も言えないまま──。

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