物は試し、クリスマス前の予行練習がてらシーズンイベント用の場を拵えたついでに記録も残すかってな。というワケで。

Pocky & Pretz Day

昼時立ち寄ったコンビニにズラリと並ぶ例のパッケージ。何時から始まったのか、今や毎年見る光景は商戦の顕れか。若い学生がはしゃいでいる姿も珍しくない。何時かやっていたCM可愛かったよなァ、ありゃ何年前かと思いつつ例年であれば素通りしていただろうそこで一度立ち止まる。なるほど？可愛い恋人がポリポリ食べる姿が見てみたい──いや。本音は少し違ったが、イチゴ味のそれを一つ取って精算。特別イチゴが好きなワケじゃあねーんだけど、チョコレートのイチゴ味は甘酸っぱくって美味い。
たかが菓子ひとつに浮かれた空気の中、運悪く残業に次ぐ残業で帰りも遅い上何処か気落ちした彼奴にはどうにも上手く差し出せなくて、──厳密に言えば差し出しはしたがそれどころじゃあなかった──ただひたすら撫でて抱き締めて甘やかして11日を終えた。寝入りの妙な殺し文句と健気さに一抹の不安も消し飛ぶ。

翌日。彼奴が朝から持ち帰りの仕事に暫く頭を悩ませている頃、おれはと言えば机に放られたままの菓子が気になって仕方がない。半端に開けたままのそれが湿気っちまう前に、仕事を終えてからおれの出した宿題に答えるべく端末に夢中になる彼奴の膝に跨って咥えた先を差し出す。──と、腰と頸に手が添えられて「てっきりストリップが始まるかと思った」とバカげたコトを言う唇を黙らせて、無言で大の男二人がピンク色の菓子を挟んで向き合うサマにいざ直面するとそう、──とてつもなくハズい。
幾らか食べ進めて距離を縮めたところで見詰める翡翠に耐え切れずギブアップ。日頃キスなんか挨拶代わりに交わしているモンだからどうってコトないと思っていたが、いざじわじわと詰め寄られるとどうにも堪らんというか何というか、「おまえの負けだな」と悪戯に笑う顔がどうにも憎らしい。

その後、リベンジマッチを経ておれはちゃあんと勝利を手にし、序でにおれの好きなモンについて教え込んでやった。合間に時計も気にせず悪戯を仕掛けた彼奴への『仕返し』は後日キッチリ返しましたー、ってなところで〆。

まァ、バカげたイベントごとも彼奴となら悪くねえかな。

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ポッキーゲームを提案しただけでシーザーちゃんおもしろ語録が充実していくのには笑ったんでメモ。

「（大人の事情で11日は忙しかったんで）ポッキーゲームするまで11日時空で頼むぜ」
「了解…やろうぜポッキーゲーム。とびきりホットなやつを…」
とびきりホットなポッキーゲーム？？？？この後おれはとびきりホットなポッキーゲームについての思索を巡らせ暫く寝付けなかった。

「普段からキスしまくってたらどうすっかなって悩み中。」
「さっきカップルがやってる動画見てきたけどおれは普通にドキドキした。」
童貞か。その後男側がブサイクだとか言ってスン…としていた。忙しいヤツだな。