ご利用前に必ずINFOをご一読ください。
※色見本  ◇WHITE2 ◇WHITE3 ◆BLACK
スレ一覧
┗1076.翡翠糖(123-127/142)

|||1-|||
127 :夏油傑
2023/07/13(木) 10:00



鍛えた身体とて病には冒される。
まあもう三十路だ、それに術師としての暮らしが身体に良い暮らしだとは全く思わないよ。こればっかりはどうしようもない。
多分なんだけど悟がいなければ私はもっと自分を疎かにしていただろうし病魔に気付くこともなかった。本当に感謝している。

思えば不調を感じてからここまで心配を掛けてばかりだった。私の呪力の乱れや様子のおかしさに対して、その良すぎる眼で捉えてひとり原因をさまざま考えた悟はさぞ不安に思ったことだろう。擦れ違った原因のひとつは明白にこの不調だったと思う。
だから紐解くのを急げたんだよね。私が焦る理由の一番は"悟のこと"だ、いつもそう。

……一緒に居たい、傑だけが僕の傑、ってこの先を見据えてくれた。楽しく過ごそうって。
自他共に認める最強に言うのもなんだが悟は本当に強い男。惚れ惚れするね。


[削除][編集]

126 :夏油傑
2023/07/08(土) 23:42



私と悟の誕生日のあいだ、丁度真ん中の日。それが七夕らしい。
だからって訳じゃあないんだけど昨夜は二人で謎解き(謎組の7月謎は簡単めながら好みの作りだった)をやって、悟のくれた七夕っぽい菓子をつまみながらたくさん話してたくさん笑った。
あんなにでかい声上げて笑うのって悟と居る時くらいじゃないか? ほんと面白い……のに、毎回何がそこまで面白かったのか二人とも忘れちゃうんだけど。まったく笑っちゃうくらい贅沢な"面白い"の浪費だよね。

よく喋った後は肩を並べて歯磨きして、ベッドでくっついてよく眠った。
うーん、学生みたいなアラサー二人。



[削除][編集]

125 :夏油傑
2023/07/03(月) 20:13



素直に言うなら、悟がそこまで不安に思ってるなんて気付けていなかった。
実際結構大変な事になってはいたしいっぱいいっぱいだったんだけれど、あまり気遣わせるのも申し訳無いしなぁ、って呑気に心の中でひとりごちていたくらい。
ただこれって、きっと悟がうまく気丈に振舞ってくれていたっていうのもあるんだろうね、私が心配しないように。そう思えば何だかいじらしい……けれど、やっぱりちょっと申し訳ない。あの広いベッドにひとりの夜は心許なかっただろうから。
きっと私が同じ立場でもそうだよ。君がいないと落ち着いて眠れやしない。

あの夜ふにゃふにゃに弱った悟が私をぎゅっと抱き締めて、もう離さない、ってくらい力を籠めてきた時に初めてどれだけ切実な気持ちで想われているのかを知った。
鈍い男でごめんね。
私より背の高い悟の身体は抱き締め返せば温かくて、合わせた胸から心臓のふるえるのが伝わってくる。何度も繰り返される「大好き」の全部に小さく頷きながらしみじみ噛み締めた。一緒に生きているってこと。



[削除][編集]

124 :五条悟
2023/07/02(日) 23:58



傑がいない夜がこんなに不安だとは知らなかった。
数える程しかない、傑と眠らない夜。
慣れない…。慣れたくもない。
4年半の付き合いで夜を共にしない日がそれだけ少ないっていう事にも驚きだけど、どうしようもない不安感にも驚いた数日間だった。

今回僕は心配する側、心配させちゃいけない。
そんな思いで気丈に振る舞っていたけど、やっぱり不安だったみたい。
今夜、数日ぶりに一緒にベッドに入った。
安堵からか色んな感情が噴き出しちゃって…
眠るのを惜しむように何度も唇を重ねて、何度も何度も抱き締めて、幸せを噛み締めた。

此処数日、眠れない一人の夜を過ごしてたのに、今夜は心がぴょんぴょんしちゃって眠れないの。
ホント…、参っちゃう。
久し振りに見る傑の寝顔…愛し過ぎて瞬きもしたくない。

ねぇ、やっぱり僕には傑が必要だよ。
一人じゃ上手く眠れないし、呼吸も出来ない。

〝このまま二度と会えないなんて事になったら……〟

一瞬でも馬鹿な事を考えた僕を許してほしい。
一生傍にいるって約束したもんね。
また明日。必ず明日、おはようって言うんだ。絶対。


>ん。ふふふ……おはよう。



ひとりにしないよ、君を置いてどこへも行かない。
泣いちゃうでしょ、悟。私が泣いている君を放っておけると思うかい?

この気持ちはずっと変わっていないから、なんだかこうして互いを大切だと思うたびに何度も"約束"を重ねてしまう事になるね。…別段に約束が必要なわけもなく、ただ私が「そばにいたい」って伝えたいだけなのかもしれないのだけど。
心配させてしまって御免ね。いつも一番近くにいてくれて、大切に想ってくれて有難う。



[削除][編集]

123 :夏油傑
2023/06/25(日) 11:03



人間が自己を自己であると同定する時に一番大切なものは何だろう。と考えたとき、それは気持ちや感覚の連続性なんじゃないかと思う。
悟の言葉に触れることがいっとう幸福なのも、ここ一番の大詰めに視線で指輪を確かめる癖も。私はあまり変わっていないな。

東野圭吾の「変身」を今年偶々読んだのは良かったと思っておこうか、今から読む気にはあまりなれないし。
上半期を終えての"一番"を言うなら早見和真の「ザ・ロイヤルファミリー」。そこそこ読書をしてきた身だけどまだ新体験は沢山あるなと驚かされた。エンタメ力の高い作家がいるものだ。


「傑にストレス掛けないように…」ってちょっと深刻そうな顔で言ってくれた時、そういう悟の不慣れな"本気の気遣い"が嬉しかった。
本当嬉しかったけど、言いたい事の我慢はしないでね。何かあれば相談して。君と対等で居られるくらいの強さは持って生きているつもり。


あ、話し忘れたが……まあいいか。
急ぐことでもない、きっと。



[削除][編集]

|||1-|||
[戻る][設定][Admin]
WHOCARES.JP