スレ一覧
┗1076.翡翠糖(124-128/142)
▼|
前|
次|
1-|
新|
検|
書
128 :夏油傑
2023/07/16(日) 23:52
半。不調の話
言葉がスムーズに出てこなくなり、以前は無かった物忘れが出始めて、暫くして感情のスイッチが動かなくなった。脳に形として異常が見つかった時にはある種の答え合わせのように思えたね。
大変な期間ではあったけれど悟が傍に居てくれて本当に助かったし、お互いに腑に落ちて今後の事を考えられるようになって良かった。
これを読む人がいるのかは知らないが、特段のストレスや心当たりも無いのに突然自分自身の"仕様"が変わったなと思ったら少し休むなり調べるなりで原因を探ったほうがいいよ。
原因不明のよくない変化に不安を覚えるのは自分だけじゃない。大切な人も同じだけ不安にさせてしまう。
課題も病も同じさ。思い当たるものが多ければそこから除外を繰り返していって、やっと己の向き合うべきものがはっきりするんだから。
▼
ふざけた会話の後に「でも、しんどい時はちゃんと言って」って付け加えられる言葉、殊更の懐の広さを感じるね。
病める時も健やかなる時もって使い古された誓いの台詞がこれほど身に染みて支えてくれることもそう無いんじゃないか?
一年中ふかふかの布団で二人ぴったりくっついて眠れるように、うちの寝室の空調はちょっと効かせすぎなくらいの冷房を常に維持している。
私にとっても悟にとってもこの世で一番の癒しの空間。
どんなに疲弊したとんでもない日だって、ここにだけは何も嫌なものが持ち込まれない。そういうシェルター。
[
削除][
編集]
127 :夏油傑
2023/07/13(木) 10:00
鍛えた身体とて病には冒される。
まあもう三十路だ、それに術師としての暮らしが身体に良い暮らしだとは全く思わないよ。こればっかりはどうしようもない。
多分なんだけど悟がいなければ私はもっと自分を疎かにしていただろうし病魔に気付くこともなかった。本当に感謝している。
思えば不調を感じてからここまで心配を掛けてばかりだった。私の呪力の乱れや様子のおかしさに対して、その良すぎる眼で捉えてひとり原因をさまざま考えた悟はさぞ不安に思ったことだろう。擦れ違った原因のひとつは明白にこの不調だったと思う。
だから紐解くのを急げたんだよね。私が焦る理由の一番は"悟のこと"だ、いつもそう。
……一緒に居たい、傑だけが僕の傑、ってこの先を見据えてくれた。楽しく過ごそうって。
自他共に認める最強に言うのもなんだが悟は本当に強い男。惚れ惚れするね。
[
削除][
編集]
126 :夏油傑
2023/07/08(土) 23:42
私と悟の誕生日のあいだ、丁度真ん中の日。それが七夕らしい。
だからって訳じゃあないんだけど昨夜は二人で謎解き(謎組の7月謎は簡単めながら好みの作りだった)をやって、悟のくれた七夕っぽい菓子をつまみながらたくさん話してたくさん笑った。
あんなにでかい声上げて笑うのって悟と居る時くらいじゃないか? ほんと面白い……のに、毎回何がそこまで面白かったのか二人とも忘れちゃうんだけど。まったく笑っちゃうくらい贅沢な"面白い"の浪費だよね。
よく喋った後は肩を並べて歯磨きして、ベッドでくっついてよく眠った。
うーん、学生みたいなアラサー二人。
[
削除][
編集]
125 :夏油傑
2023/07/03(月) 20:13
素直に言うなら、悟がそこまで不安に思ってるなんて気付けていなかった。
実際結構大変な事になってはいたしいっぱいいっぱいだったんだけれど、あまり気遣わせるのも申し訳無いしなぁ、って呑気に心の中でひとりごちていたくらい。
ただこれって、きっと悟がうまく気丈に振舞ってくれていたっていうのもあるんだろうね、私が心配しないように。そう思えば何だかいじらしい……けれど、やっぱりちょっと申し訳ない。あの広いベッドにひとりの夜は心許なかっただろうから。
きっと私が同じ立場でもそうだよ。君がいないと落ち着いて眠れやしない。
あの夜ふにゃふにゃに弱った悟が私をぎゅっと抱き締めて、もう離さない、ってくらい力を籠めてきた時に初めてどれだけ切実な気持ちで想われているのかを知った。
鈍い男でごめんね。
私より背の高い悟の身体は抱き締め返せば温かくて、合わせた胸から心臓のふるえるのが伝わってくる。何度も繰り返される「大好き」の全部に小さく頷きながらしみじみ噛み締めた。一緒に生きているってこと。
[
削除][
編集]
124 :五条悟
2023/07/02(日) 23:58
傑がいない夜がこんなに不安だとは知らなかった。
数える程しかない、傑と眠らない夜。
慣れない…。慣れたくもない。
4年半の付き合いで夜を共にしない日がそれだけ少ないっていう事にも驚きだけど、どうしようもない不安感にも驚いた数日間だった。
今回僕は心配する側、心配させちゃいけない。
そんな思いで気丈に振る舞っていたけど、やっぱり不安だったみたい。
今夜、数日ぶりに一緒にベッドに入った。
安堵からか色んな感情が噴き出しちゃって…
眠るのを惜しむように何度も唇を重ねて、何度も何度も抱き締めて、幸せを噛み締めた。
此処数日、眠れない一人の夜を過ごしてたのに、今夜は心がぴょんぴょんしちゃって眠れないの。
ホント…、参っちゃう。
久し振りに見る傑の寝顔…愛し過ぎて瞬きもしたくない。
ねぇ、やっぱり僕には傑が必要だよ。
一人じゃ上手く眠れないし、呼吸も出来ない。
〝このまま二度と会えないなんて事になったら……〟
一瞬でも馬鹿な事を考えた僕を許してほしい。
一生傍にいるって約束したもんね。
また明日。必ず明日、おはようって言うんだ。絶対。
>ん。ふふふ……おはよう。
ひとりにしないよ、君を置いてどこへも行かない。
泣いちゃうでしょ、悟。私が泣いている君を放っておけると思うかい?
この気持ちはずっと変わっていないから、なんだかこうして互いを大切だと思うたびに何度も"約束"を重ねてしまう事になるね。…別段に約束が必要なわけもなく、ただ私が「そばにいたい」って伝えたいだけなのかもしれないのだけど。
心配させてしまって御免ね。いつも一番近くにいてくれて、大切に想ってくれて有難う。
[
削除][
編集]
▲|
前|
次|
1-|
新|
検|
書
[
戻る][
設定][
Admin]