傑とのセックスが気持ち良過ぎる。
五年目に入っても毎日新鮮な〝好き〟がある。
幸せ。

まず、話は今年のはじめに遡るんだけれど。今回の手帳の使い方では少し遊んでみようと思い立っていつもとちょっと違ったものを購入したんだ。一言二言程度の日記をつけたり映画の半券なんかの"紙ものの思い出"を記録したり、そういうフリースペースのある手帳。これはね、万年筆のインクをどのタイミングで詰め替えたかまでよく分かるっていうなかなかカラフルで楽しい試みになった。
そしてやはりというか、私の日記メモには悟の名前が多い。今日はどうだった、どこに一緒に行った、こんなことを話した、こんな様子だった……ってしょっちゅう。
いつだったかこの話題になった時。まるで観察日記みたいで本人からは引かれるかなと思ったけれど、意外にも喜んで「つぎ〜、×月×日は？」って指示しては私に日記をざっくり読ませてその内容にけらけら笑ってた。うん、新しい楽しみ方を見つけてもらった気分だ。
これなら来年も続けたいな、と思ってまた同じシリーズの手帳を用意した。楽しい予定と楽しい記録をまた沢山書けるといい。

ここに謎解きの記録もつけないとなあ。いやいや、手帳の中には存在しているんだけどさ。謎解きを楽しむ同士がいるのかもしれないじゃない。

SNSによくある「フォローといいねでエッチな写真見せちゃうよ♡」系の釣りアカウント。
トレンドワードを無作為に使ってインプレッションを稼いでるあれだ。
あれにくっついてるAI生成された人体破綻エロ画像の収集、っていうわけのわからないことに二人でハマって睡眠時間を削ってしまってる。
手足の数がどうとか指が折れてるとかもあるあるなんだけど、"AIの想像したあやふやな猫"みたいなのが写ってるともうダメなんだ、面白すぎて……。胸を露出する風のポーズで服の中からあやふやな猫を生み出している女がかなりダメだった。あれで二人ともダメにされた。
ゲラゲラ笑いながら夜な夜なSNSを徘徊しては二人だけの秘密のアルバム（全てAIの作ったあやふやな美女たちのオモシロ写真）を作りながら改めて思うんだけど、マジで私たちって高専時代からやってる事なんにも変わってないんじゃないか？ 助けてほしい。

私信→地獄晴れ

其方の世界のことを実はあんまりよく知らなかったんだけれど、お二人のおかげでちょっと興味を持った身だったりして。エピソードにクスッとしたり感心したりでいつも楽しく読ませて頂いてるよ。此方こそ有難う。

悟の眠気のハンドリングが全くうまくいってない昨今、スヤスヤ眠る顔を横目に日記をしたためているところ。
私は意志に反する眠気にやられたりしない（なんかこれ即堕ちフラグみたいな文脈になりかけているけど、ところがどっこい本当の事）から、訳の分からないこと言いながら眠りに落ちていく悟を見てると流石に「うそだろ」って笑っちゃうこともある。
いや、ほんと、めちゃくちゃかわいいんだよ。かわいくてその上で興味深いっていう感じ。
今日は「にぶたとねぶたのちがい」って呟きながら、すよよ…と寝た悟。うん、母音ひとつの違いだもんね。ふんわりとした問題提起をありがとう。並べてみると明白に全然違うと思うよ。

私信→有明月

「おや、以前同じところで書いていたな？」って顔を見掛ける度、知らない街で同郷の知り合いを見たような若干の安心感があるよ。君たちもそう。
少し前の話にはなるが手を取って一年の記念日おめでとう。佳き日を二人で共に祝えたようで何より。
それと体調を気遣ってもらって済まないね、悟のお陰もあって日常に戻れているから安心して。そちらの筆まめは見習えそうにないが私達もマイペースに綴っていくつもりだよ。ここでも宜しく、同輩。

最近は電池が切れたように眠りに落ちる。
某スリープでは毎日「寝付くまでに掛かった時間」が5分なくらい。
極限状態でベッドに入るから傑との会話も最早喃語に近い。言語になってない声と半ば寝言のような数々。

「あー、もうダメだ。会話にならない。めんどくさ。」

って思うのが普通だと思うのに、傑は僕の寝言めいた言葉にも一つ一つ返事をして、丁寧に寝かし付けてくれる。
たまーーーにならまだしも、先週はほぼ毎晩そんな感じ。
呆れもせず、怒りもせず、優しく相手をしてくれる。
めちゃくちゃ愛を感じたよね。
朝起きて、自分でも何を言ってるか分からなかったなぁ…と思い返すのと同時に、瞼を閉ざすギリギリまで見えていた傑の優しい顔が焼き付いてる。

マンネリがどうとか、論じてたね…最近。
でもこれ、マンネリじゃなくて平和ボケなんじゃないかな。
平和な毎日が続いて、幸せにとっぷり浸かって……
有り難みが分からなくなってる状態。
お互いが生きて今此処にいる事、〝当たり前〟にしちゃいけないね。

これは余談なんだけど、良い雰囲気になって、傑がアピールして来た事がここ最近で何度かあったんだけど、明確に「シたい」って言わせたくて気付かない振りをしてた。
いつ言うかな〜なんてワクワクしてたのに一向に言わないからさぁ……遂に焦れたよね。

もしかして我慢くらべだった……？