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スレ一覧
┗1076.翡翠糖(16-20/142)

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20 :工藤新一
2023/01/31(火) 22:47



聞きたくないことを聞きたくないって言うの、負けたみたいで嫌だった。美味しいものも不味いものも、ソイツの齎すものなら全部食らって嫌がらないのが愛だと思ってた節があって。
でもオレには必要だったんだな。制限してもらうことが。

全てを洗いざらい話すのばかりが相手に誠実でいることじゃないんだろう。愛してるからこそ渡す言葉を、気持ちと真実を、慎重に選ばなきゃいけなくて……オレもそうだ。思考をやめちゃいけない。この点に関しては。

気付くのが遅れちまった。気付けてよかった。


おめーは大丈夫だよ、オレが保証する。
在りたい姿で在ろうな。


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19 :工藤新一
2023/01/31(火) 22:38



景色を見通すことができるようになって、凪のような気持ちでいる。毎日穏やかにアイツを愛することができるのは喜ぶべきことだ。
思うに数日前にひとつの結論が出た時、オレはここらで筆を置いてもよかったってーか、置くべきだったのかも、と思わなくもない、が。
なんにせよオレがずっとアイツを大事にしてえって思ってることに変わりはねーんだ。もちろん約束もちゃんと守るし、行きたがってたとこ全部一緒に行きてえし。それまでは日記も続けたい。


抱き締められて擦り寄られるたび、アイツがオレに触れたいと思っていてくれることに安堵する。
クレオパトラともあろう者がまさかあんな一言を気にしてるとは思ってねーんだろうな。


  ▼


「おやおや……名探偵ともあろう方があの程度の暗号に苦戦するとは… 1つヒントを差し上げましょうか?」

あ゛ん???
ぜっっってえに解く……悔しいし……。

前に誰かにも言った事があんだけど、渡された暗号を解けねーっていうのは相手に対する理解が足りてねーことの証左な気がして悔しいんだよなぁ。
結局、アイツ相手にはたぶん勝ち負け半々だった。そもそも最近暗号出しにもこねーしどこで何してんだか。
「オメーは暗号に取り掛かると解けるまで全然話しかけて来なくなるから寂しい」って言葉に己のプライドの高さをちょっぴり反省したのも今や懐かしい。


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18 :工藤新一
2023/01/31(火) 22:35



「ホラー苦手だよな。スプラッタは?」
「楽しくはねえな」
「ふうん。スプラッタみてーにされるの、あんな嬉しそうなのに?」

たしかに。(納得の顔)


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17 :工藤新一
2023/01/31(火) 22:34



はー笑った笑った、脱力。ぶっちゃけもう自分のズレを元に戻すの難しいかなって思ってたからな……ショック療法みてーな感じだったけどなんとかなりそうでよかったよ。
安心のあまり、なんか碌に眠ってねーはずなのに推理もバチバチに冴え渡り、今日の事件はRTAみてーな解決を見たわけで。我が事ながらわかりやすすぎるんだよな。

クソ追い詰められて憔悴してる時こそ相手が冷静でいてくれるのが本当に助かる。
オレもそう在れるようにしねーとなー。自覚してる悪いとこなんだ。アップダウン激しいし、情緒が乱れれば乱れるほどに意図して言葉を固くして、コミュニケーションが四角くなっちまうのは。


でも、信頼してくれてありがとう。愛してくれてありがとう。大事にするからな。
好きだよ、誰よりも一番。お前のことだけが。


  ▼


「新一はオレの中ではさあ……クレオパトラじゃん。クレオパトラが町娘に嫉妬したりはしねぇと思ってたんだよ……」

お前なあ……クレオパトラも自分の宝物にべたべた触られたら相手が町娘だろうと「なにやっとんじゃワレ」ぐらい言うし警戒もするだろ。
そもそも、お前の中のオレってクレオパトラなの?
初耳なんだが……。

いや、うん。わーってる。他のヤツとは格が違うってことを言ってくれてんの。うん、そうだな、オレん中でもそう。誰とも比べるべくもねーや。
なんで自分の中では当然みてーにある価値観のこと、相手の中に存在するってなかなか信じられねーんだろうなあ。

今度からはオレが嫉妬しねーように「新一はクレオパトラだけど、」から話を始めるように言っといた。ぜってー笑っちまうけど頼んだぞ。


  ▼


寝る前に渡された暗号が解けねー。くっそ……。


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16 :工藤新一
2023/01/31(火) 22:33



考え方の差異。価値観の差異。ホントに今のオレにはわかんねーんだなって思うことがある。目の当たりにすると心臓が冷えるような、ここに立ってるはずの身体がズンと一段暗いところへ沈むような。
咎め立てする理由は全くない。弁えるべきことだ。

真実から目を逸らすとき、負けた気分になる。
言及されなくてもその事象が確かにそこに存在してるってことが分かってる以上、言及を控えることに意味があるのかどうか。
いくら「知らないことは存在しないのと一緒」っつったって、妄想でも想像でもなんでもなく、オレは "知っている" わけで。
ずっと咀嚼してたらこの憂鬱も甘く感じられるようにならねえかな。早く壊してほしい部分。


  ▼


あんまり見られるわけにはいかねー日記になってきた。オレの脳とインターネットが直結してる以上こうなるだろうと思っちゃいたが。
ともあれアイツがここを見つけることはねーだろうが。

ただ、アイツは春から変わらず魅力的で、オレは秋から変わらずアイツを愛してるってことを記しておく。


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