あーもー、今朝の「ねむい……あと一時間だけ……」の時、一時間後に起こしてやるよっつったのに自分で起きてきやがって。
くっそ……いや、えらい、一時間きっかりだったな、えらいぞ。ひとりで起きられるの、えらーい……（コウテイクドーちゃん）



夜になってから、オレがびっくりさせて起こしてやろっかなって企んでたことを零したら「……起きなきゃよかった……」とか言って突っ伏してたのが可愛かったから許した。

基本的に「いつ離れても大丈夫」って思える距離感でしか他人と接したことがなかった。友情か愛情か、関係の種類は問わず全ての人間関係において。
ふたりの間にあるかもしれない未来の話はしないように努めた。来るかわからない未来の話をしたとして、それが嘘になってささやかな未練が生まれてしまう瞬間が来ると思えば、オレは恐怖に勝てそうになかったから。

たぶんオレは誰にとっても当たり障りのない思い出になりたかった。それどころか、できれば忘れられたかった。


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たしかにあの瞬間オレは、このままお前をずーっとここに繋ぎ止めて大丈夫なのか？　って考えてたな。
お前にとってここは窮屈になってねーかな、って。
つまり、今までお前がしてきた生き方をオレのために変えちまってるのが本当にいいことなのか。そこがよく分かってねーんだよ、たぶん。

自分の意思で選ぶ、ってのはオレにとっては何をするにも当然で、かつ一番大事なことだ。
来た道を振り返った時に"誰かの/何かのせいで道を違えた"って思うのはめちゃくちゃ苦しいことだから、そんなことがこの先ねーように、自分で責任を持つために、全部オレの手でちゃんと選び取って生きていきたい。


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クライアントへの報告も終えて、諸々の書類をやっつけて、てっぺん超える前に帰宅して、明日はオフ。週で一番気持ちが軽い夜。
オレが帰ってくるまで待ってたらしい快斗は「ただいま」にふにゃっふにゃでめっちゃくちゃな何言ってるかよくわかんねー返事をしてすぐ寝落ちた。いつものやつ。


アイツが毎日目標としてる就寝時間から数えて、オレの帰宅予定時刻はたいがい一時間以上遅い。
アイツは繊細で熟考癖があるせいか決まった時間きちんと寝ないといろいろ支障が出るタイプ。のくせに、オレと出会ってからは帰宅を待っていようとするようになって、オレもそれを咎めないでいる。
だって、寝る前に少しでも話してえなって気持ち、これも愛情だと思うからあんまり偽りたくなくて。
　
無理すんな！とは思うんだよ。当然。オレが帰るより早く「今日むり……おやすみ……」だけ残して睡魔に連れて行かれてる日もあるし。
だからっつって、待ってなくていいぞ、って言うのもなんかな。冷たくねえ？　あ、いやいや、当たり前の気遣いではあるってわかってんだけどさ。
自分のことに責任を取れるアイツが"待っていたい"って思ってそうしてるなら、やめろって言う理由はねー気もすんだよな。
かわいいし。


朝起きる時間はそんな変わらねーし日中もなんだかんだ隙間の時間で連絡取ってるから、言うほどすれ違ってるわけじゃねーんだけど……一緒に遊びに行きてえとこがあるって話もなかなか具体的に形にできずにいる。
他にも諸々の理由あれど、とかく無理が祟る前に生活を少し変えられるよーに。今年こそ環境を改善する。目標！


なんとなく寂しいというか、足りなかった日の夜。
オレは今お前と会えないから寂しいんだな、って思うと、他の誰かとのコミュニケーションでこの寂しさを埋めるのはもったいない気がする。
刹那的に考えると寂しいのはせつないんだけど、長いスパンで考えると「会いてーな」って思える相手がいるのはしあわせだ。滅多にねーじゃん、こんなのってさ。

この日記、アイツに見せる気ねーんだけど、アイツのことばっか書いちまうな。なんかついつい語りかけちまうというか。客観視したら恥ずかしくなってきた。



……オレは特徴を隠せよ。
（あまりにも趣味の話をしすぎたので本文を消した）

「オレみたいなのを100%信頼しちまっていいのか？」
「新＿一、騙され易そうだから……」
って心配そうにしてっけどわりと失礼なヤツだな！　いや、冗談冗談。いーんだ、別に。
オレに出会うまでのお前がどんだけたくさんを誑してきたのか、オレは目の当たりにしてねーけど。
オレひとりを大切にするって決めた後のお前はずっと"信頼に足る人間"であろうとしたわけで。
それは理由になんねーもんかなぁ。