一緒に飲むマシュマロの入ったココアは甘くて、思ったより濃厚なカカオの風味。美味かった。
どれだけ不味い呪いを呑んでも、「ただいま」の後に舌に触れるのは優しくて幸福で美味いものばかりだ。

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23:00。この時間になるともう二人でベッドに居る事が多い。脳は寝てるのに心がまだ眠りたくないらしい悟が寝言みたいに私を呼ぶのが可愛い。
ここにいるよ、悟。

2023/01/06(金) 21:41

揉めた。擦れ違ったと言うより、ぶつかった。
私が書くより先に悟が書いてくれたんだけど、今回の切っ掛けは……私のやきもち……？
ただ、"二人の間の差異" 事案だから何を理由とするかはちょっと難しいな。互いに主張が存在してる以上は。

揉めた理由そのものより揉めた後の事が印象的だった。
悟は（本人の書いていた通り、）"解決への労力を割く理由・価値がない揉め事" に対して明白にドライなタイプで、他者を理解し難ければすぐに自分の中で静かな断絶を行える。理解不可能だな、ってね。
そんな悟だけど、私との揉め事には背を向けるどころか目を背けようともしなかった。今後に関わる上すぐには解決できない衝突でぎくしゃくした空気の中、ぽつぽつと話しながらも私に対しての "どうして好きだと思っているのか、どんなところが好きなのか、どれだけ大事なのか" みたいな気持ちをそっと詳らかに確認しているみたいだった。
「ああ、これ。私に語りかけてもいるけど、悟は自分の心の中にある愛情に "大丈夫？" って声を掛けているところなんだ」って。そう思ったし、悟もそれほどまでにちゃんと"大丈夫"であってほしいんだ、って判って愛おしさで胸がぎゅっと痛んだ。これが悟にとってどれだけ不慣れな手法なのかは傍に居る私も知っているからね。

あー、駄目。
書きながら恥ずかしくも涙が滲みかけてるからこのくらいにしておくけれど、要するに幸せ者なんだ、私は。
なんせ、大人になってから自分のやり方・考え方を変えたり変えられたりする事ってそう滅多にあるものじゃないと思っているし。けれど悟は可能な限りの擦り合わせを試みてくれる。
切実な向き合い方に密かに心の内で居住まいを正す思いだった。

しんどい思いをさせてごめんね。でも有難う、大切にしてくれて。
悟と理由は違えども話し合うことを避ける理由のひとつ、「恐れる気持ち」が私の中に無かったとは言えない。
これからはちゃんと言葉で伝えるよ。拗れさせないうちに、素直で衒わない気持ちを。

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悟と出会うまではパートナーや恋人を欲するどころか、愛されたいとも思った事が無かった。でもこんなに時間を掛けて向き合って大切にされることが真実 "愛される" っていうものなんだとしたら、それを切望する誰かがいるのも今になってみればよく分かる。
私にとってのパートナーはそれほど尊い、稀有な人。
悟以外にいない。

2023/01/05(木) 21:30

二日前だか三日前だかにちょっとしたいざこざがあった。最近にしては珍しい。
大抵揉め事といえば僕が原因になる事が多いんだけど、今回はどうだったのかな。考え方や感じ方の違いから来るものだったかもしれない。
最近は何もかもが傑中心で傑優先。
その他の事は些細な事でしかなかった。
でも、あくまでも優先であって、広義での唯一ではない。
まだ譲れないものも残ってるんだなぁ…なんて染々感心してみたり。

勿論ちゃんと話し合いをして、一応落としどころは見付けたつもり。
今までの僕だったら雲行きが怪しくなってきた段階で別れ話を出してた。
だって、怒られたり泣かれたりするの…面倒くさいじゃない。
でも、傑は違う。
どんなに時間を掛けてでも話し合いたい。
他人なんだから理解できないのは当然なんだけど、理解したいと思わせてくれる稀有な存在。
そういう意味では特別で唯一無二。

僕の気持ちは本当にあっという間に冷める。
一瞬と言っても良い。
揉め事になった時、「好意は確かなものか、時間や心を割く価値があるか。二度三度と同じ事が起きても向き合えるか」を一番に自問してしまう。
今まではYesと答えられなかった為に別れを選んで来たんだろう。
傑はこの自問自答を〝安否確認〟と呼ぶ。
僕の中にある愛情の安否を確認してるって点では的を射てると思う。

安心して。
傑への愛情は今もしっかり僕の胸で燃えてる。
今まで話し合いを避けて適当にのらりくらりと躱して来たから、言葉にする事は苦手なんだけど…、より正しく僕の気持ちを伝える為、分かり合う為、拙いながらも言葉にしていくよ。
病める時も、悩める時も、ちゃんと向き合って話すから。

2023/01/05(木) 21:57

100ページ目。ふふ、貰っちゃった。これは移行作業のご褒美ってことでいいだろう？ 悟。

君と過ごしたたくさんの時間や言葉、その時々の気持ちを思い返しながら少しずつページの移動を進めている所だよ。書式の手直しやら日付の追加やら加筆（コメント付け）やらやっているうちに時間がかかってしまってはいるけれど、また受け取ってくれると嬉しい。
無二の愛を籠めて。

年末年始は少し休みを貰った。なんせ五条家当主様が家のあれやそれやで戻っている間、こっちでもし私が勝手をやれば対応できる人員も居なかった。
まぁ、もし、の話だからね。私自身は今こうやって術師でいる以上、悟やその生徒の今後の道行を暗くするようなことはできないと、そういうつもりでいる。
今なにが一番"理想の"世界の為になるのかを納得した上で居るんだ、ここに。

私たち、比翼連理というには互いに出来上がった強い生き物だと自負するけれど、ひとりでいることもできるのにふたりでいるのを選ぶのは自分の人生において相手の存在が失い難いものだって事をもう知っているからだ。
どんな理由でも、二度と離ればなれになり得よう筈もない。

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身体も気持ちもすぐにその気になるのを揶揄われるのが少し恥ずかしい。私、高専生のガキの頃でもこんなにチョロくなかったはずなんだけどな。
悟とベッドを共にする（いや、いつも共にはしてるけど）時、どこがどうって書くのも勿体無いくらい愛おしくていやらしくて気持ち良くて、本当に堪らない。愛し合っている時の快感を一瞬で思い出せてしまうくらいにはもう身体に焼きついてしまっている。

2023/01/01(日) 09:47