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102 :山姥切国広
2025/02/10(月) 08:18

まず始めに、これはただの独り言だから万が一思い当たるものがいてもそれは多分気のせいなので、特に反応はしなくていい。

ふとこの言葉が頭に浮かんだのは、恋仲になってから初めて俺の本歌が出陣した際、見事に敵を討ち取った時の様子、果敢に敵に立ち向かい本体を振り下ろした瞬間の煌めきや惚れ惚れするような切れ味を見た時だ。
あえてこれを選んだのは、もしこの日記が置かれている場所を長義が目にした時見つけられるように（戦う様がこの言葉を想起させたのを長義も知っているので）……別に見つかりたかったわけではないんだが。知られたらそれはそれで命運の尽きた時だと。
知らない言葉に対して自分で解釈するなんて素直にすごいなと思う。俺ならきっとすぐ端末で調べてしまうだろうな。同位体でも反応が違うのは面白い。美しいから儚いのか、儚さゆえに美しさを感じるのか……俺には判断がつかないが、同位体の解釈はとても好きだ。
公開している以上誰かは見ているだろうと認識はしていても、本当に見ているものがいるのを目の当たりにするとなんとなく照れるな。ありがとう。長義にこれの存在を教える前は、抱えきれない弱音をここに書いていたから、悲しい恋をしているように見えたのも無理はない。
今は幸せそうに見えるだろうか。長義に話したら、俺が幸福であるように見えているのは伴侶として嬉しいと言っていたので伝えておこう。言葉を残してくれて感謝する。ささやかながら、俺も同位体の幸せを願っている。

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