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114 :山姥切国広
2025/03/24(月) 04:01

先日長義と見た好きな映画作品の続編で、主人公の墓が出てくる場面があって、そんな風に存在した証が残るなんて人間が羨ましいなと少し思ってしまった。
俺たちが死んだら残るのは壊れた本体だけだし、それを埋めて上に標を立てようとする馬鹿なやつは多分いないだろう。だから、俺が生きていた事実は誰かの記憶の中にしか存在しなくて、それは間違いなくいつか消えそして本当に死ぬのだろう。
必死に戦ってきたのも、誰よりも大切にしていた相手がいたことも、今日も誰かが同じくしているようなありふれた日常を過ごしていたのも、全部消えて無になる。今まで何の疑問も持っていなかった事柄が、急にひどく悲しく思えてしまった、そんな眠れない夜だ。

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