流星光底 - white

スレ一覧
┗1163.流星光底(85-89/93)

89 :山姥切国広
2024/09/24(火) 06:50

突然肌寒さを覚える程に朝が涼しくなって驚いている。
この間まで一日中冷房を入れていないととても耐えられない日々だったのに。
でも、長義を抱き締めて暖かさを感じながら眠る幸せを味わえるのは嬉しい。
こうして一人目覚めた後も、長義の寝顔を眺めつつ愛しさを噛み締めていると、とても幸せだと感じているのに何故だか胸が痛くなるような心地になる。泣きたくなるほど幸せというのはこういう状態を指すのかもしれない。

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88 :山姥切国広
2024/09/09(月) 05:58

最近変な時間に目が覚める。

昨日は何故か寝ても寝ても眠くて、合計半日以上寝ていた気がする。それなのに夜も八時間くらい寝ているのだから、どれだけ寝るつもりなんだと呆れてしまうな。猫も驚きの睡眠時間ではないだろうか。

近頃は朝早くは涼しくて、漸く秋が近付いて来たのを実感する。うちの本丸には毛皮に包まれた姫達がいるので、どうしても暑さ寒さが気になってしまう。そういえば姫達の片方は、早く飯を寄越せと主張する為に寝ている者の背中や腹に飛び乗ってくるんだが、最近その暴挙の被害に遭っている刀はいない（ちなみに、定刻までは絶対にあげるなと主に厳命されている）今も俺の側にはいるが、やはり乗ってこない。最近少し体重が増えたようだから助かる。
かと思えば、乗らない代わりに隙間無く密着してきた上に肘を甘噛みされていて擽ったい。いくら腹が減っているにしても、俺を齧ったって美味くはないだろうに。時間までまもなくだから、あと少し我慢してくれ。

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87 :山姥切国広
2024/09/03(火) 03:39

長義は俺を困らせる事ばかり言っていると思っているらしいが、そんな事あったかどうか考えこんでしまうくらいには思い当たらない。自分勝手だなんて一度でも思った記憶は無いし、何度も言っているが俺は我儘な長義が好きだし、素直になってくれてとても嬉しいから心配しなくて良い。長義の願いは何でも叶えてやりたい。それくらいしか俺には出来ないからな。

何百年と存在している俺たちには、十年など一瞬に等しいというのに、この関係の存続においては果てしなく長く感じてしまうのは何故だろう。
あと半年も経たないうちにその半分にも達するにも関わらず、未だに俺はもう半分も今と同じような状態でいられる希望が見えず、足が竦む程に遠い道のように思えてしまう。
大事な恋人の願いなのに、これだけは叶えられそうにないのが情けないやら申し訳ないやらだ。
……いや、本心でそう思っていなくても、この世界では偽るのはとても容易だし、一時的にでも喜ばせたり安心させる為にそういう優しくて無邪気な嘘を差し出すのも考え方によっては有効なのかもしれない。

だが、俺は嫌だ。
現実にならないと分かっているのに、それを偽るのは残酷だ。この先一体何があってどうなるのかなど、俺には全く分からない。あの時こう言ったのに、と余計な痛みを与えるのとどちらを避けるべきなのだろう？答えはどれだけ考えても見つからないが、せめて誠実さが好ましいと言ってくれた長義の好きな俺でいたい。
……そうなると、望みは何でも叶えると言うのもやめにしなくてはならないな。せいぜい、出来る事なら叶える、程度に留めておかなくては。

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86 :山姥切国広
2024/08/15(木) 21:41

一方的とはいえ、知っている者達が別離に至ってしまったのを見ると、やはり胸が痛くなるな。
ただ隅から眺めているだけの身ではあるものの、少なくとも別れが辛いのは知っている。
ましてそれが何年もの付き合いだったとなると……いや、つまらない話はよしておこう。

暫く前から夏期の休暇を貰っていて、普段は行かない場所に行ったり、本丸でだらけたりしてのんびり過ごしている。今日は長義と恒例の映画鑑賞が出来て楽しかった。病気で10歳程で身体の成長が止まった、頭がとても良くて凶暴で残忍な女が養女としてある家庭に潜り込み、養母を追い出して自分が養父の妻に置き換わろうとするが失敗に終わる、という作品の前日譚にあたる話で、ずっとはらはらしていたせいかあっという間に感じた。しかし、血を見るのが日常である俺でさえ流石に人間に刃を向けるのは躊躇うというのに、自分の欲望の為に進んで容赦無く命を奪う主人公がとても恐ろしく感じてしまった。まさしく人を人と思っていないというか……。創作とはいえ寒気を覚えたな。また長義の感想も聞いてみたいものだ。

休みも残り数日。なるべく沢山長義と一緒に過ごす事が出来たら嬉しい。

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85 :山姥切国広
2024/08/05(月) 13:06

夕焼けが恋に似ていると言うその感性は俺には無い物で、そういうところが好きだなと思う。
（久しぶりに長義の日記が読めて嬉しかったのでこれだけ書きに来てしまった）

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