流星光底 - white

スレ一覧
┗1163.流星光底(111-115/115)

115 :山姥切国広
2025/04/21(月) 05:08

・気が付けば約ひと月
相変わらず埃を被らせてしまう。毎日平凡で書き留める必要のないくらい変わり映えしない、穏やかで幸せな日々を過ごしているせいだろう。

・ふと見れば二年
この帳面に色々書き始めてから二年以上も経っているんだな。心境の変化もあって当初とは変わったことも様々にあるが、今幸せで満たされているからなんだって構わない。

・最近の嬉しかったこと
長義と本丸で花見をした。手料理を作ってくれて嬉しい。
俺は初期刀だから、本丸に刀が増えるまで料理を担当する機会もそれなりにあって、歌仙や燭台切ほどではないにしても多少知識や技術はあるが、それでもというかだからこそというか稲荷寿司はやる事が多くて絶対大変なのがわかるので、得意と聞いてすごく驚いた。長義が作ったのだから当然とはいえ、とても美味かったのでまたいつか食べられたら嬉しいな。

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114 :山姥切国広
2025/03/24(月) 04:01

先日長義と見た好きな映画作品の続編で、主人公の墓が出てくる場面があって、そんな風に存在した証が残るなんて人間が羨ましいなと少し思ってしまった。
俺たちが死んだら残るのは壊れた本体だけだし、それを埋めて上に標を立てようとする馬鹿なやつは多分いないだろう。だから、俺が生きていた事実は誰かの記憶の中にしか存在しなくて、それは間違いなくいつか消えそして本当に死ぬのだろう。
必死に戦ってきたのも、誰よりも大切にしていた相手がいたことも、今日も誰かが同じくしているようなありふれた日常を過ごしていたのも、全部消えて無になる。今まで何の疑問も持っていなかった事柄が、急にひどく悲しく思えてしまった、そんな眠れない夜だ。

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113 :山姥切国広
2025/03/15(土) 05:37

昨日は早めに終わって本丸の中をふらふらしていたら、酒飲みの刀に捕まり酒宴に加えられて、ひどく酔っていたせいか支離滅裂なことやまた余計なことを言ってしまった気がする……。色んな意味で頭が痛い。
長義はきっと聞けて嬉しかったとか言うんだろう。何が嬉しいのか俺にはさっぱりわからないが。
やはり長義は変わりものだ。

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112 :山姥切国広
2025/03/09(日) 03:34

>好きな人に似合うもの三つ
これが最後の問いだな。なんだか終わりとなると寂しくなるような気もする。思いつきで一頁ずつに分けて答えてみたが、長義は楽しんでくれただろうか。暇つぶしとして少しでも貢献できたなら幸いだ。
それで、長義に似合うものか。困ったな。長義は綺麗なものはなんでも似合ってしまうから。
そうだな……まず一つ目はやはり桜だな。いつだったか、本丸で夜桜を楽しんだ時があって、その時の長義の美しさは格別だった。長義の本体の刃文が桜花にたとえられるせいか、他の誰より似合いな気がするのは贔屓目なのだろうか。
もう一つは雪が降った後の晴れた空が似合う。長義は見た目が寒色だからだろうか。それに、降った後の凛とした独特の静けさが似合うなと。でも降っている最中の曇天より、日が差して明るくなっている様子が合うと思う。
最後の一つは何にしようか。ありきたりだが銀木犀はどうだろうか。暗い色の服を着ている事が多いから、白い花が似合う。香りもいいし、金木犀との関係がまた俺たちに似ていて好きなんだ。
これで終わりか。悩みすぎて眠れなくなってしまった。書き終えたしそろそろ眠りたいところだな。

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111 :山姥切国広
2025/03/08(土) 03:04

>好きな人にして貰いたい事三つ
思いつかないから、とても回答が難しい。それに、何かして欲しいなどそんなおこがましいことを言うのは自分が許せないしな。
あえて言うとすれば、やはり長義がもういらないと思うまではそばにいさせて欲しい、だろうか。それだけでも贅沢な願いだから正直気が引ける。
これ以外は何度考えてみても何も思い浮かばない。
つまらない刀だと呆れられるかもしれないな。でもまあそんなのは今更か。
珍しく書いているうちに眠くなってきてしまった。
大人しく睡魔に従っておくとしよう。

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