互いから視た色を、紹介に代えて。
十四人委員会の座のひとつを任されている彼は、何事にも真摯で、すこぶる真面目な性格をしていてね。頼まれたことを無下にはできない、けっこう面倒見のいいところもある。
いつも難しそうな顔をしているけれど、ワタシから見れば、彼の喜怒哀楽は素直でわかりやすいと思うよ。照れると機嫌が悪そうに振る舞うところなんか、知ってしまえばかわいいものさ。
ワタシと彼の馴れ初めは……おっと、この話を語るとなると長くなりそうだ。これはそのうち、別のページにでも書き留めておくことにしようかな。
創造物管理局局長。視ることに関しては奴の右に出られる者はそうそういないだろう。……なんだ、これだけでは不満か?
……私を助け、私に尽くすことが星を善くすることに繋がるに違いないなどと恥ずかしげもなく言ってのける変わった奴だ。それなりに長い付き合いになるが、未だに理解できない部分も多々ある。
やたらと前向きな思考で、私の態度を常に好意的に解釈してはひとりで喜んでいる。なにが視えているのか知らんが、一度その眼がちゃんと機能しているのかどうか弁論する余地がありそうだな。