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┗1176.緞帳裏の星(230-234/278)

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234 :エメトセルク
2024/04/25(木) 07:22




最近の悪いヒュトロダエウス3選①
♊️「……なんだこれは(※ヒュトロダエウスの本の上に私の本が重ねてある)」
🏹「ああ、それかい?ほら、ワタシって作業をしてても近くに気になる本があるとそれを読み始めちゃったりするじゃない?だからキミの本で蓋をしているというわけさ!」
人の私物を重し代わりに使うな。

最近の悪いヒュトロダエウス3選②
〜諸事情でヒュトロダエウスの記憶を過去視中〜
♊️「…………猫が大量にいるな……」
🏹「そうそう、猫がたくさんいる土地で……」
(一瞬映り込む私の寝顔)
♊️「!?」
🏹「……あ、あと海の、」
♊️「待て。今なにかべつのものが視えたようだが?」
🏹「……あ〜……。……フフフ」
笑って誤魔化そうとするな。

最近の悪いヒュトロダエウス3選③
♊️「ヒュトロダエウスに追いかけられる悪夢を見た……」
🏹「エメトセルクに悪夢も見せられるのか……ワタシのポテンシャルすごいな」
自己肯定感が高すぎないか?


ヒュトロダエウスの悪事をときどき記録しているんだが、直近だけでもこんなにあるとはな……。どれも些細なことではあるが、文句を言わずにはいられない……。
だがこういう些細なことこそ、どこかに記しておかねば忘れてしまいかねん。いつか読み返したときに、こんなこともあったなと少し笑えるくらいが私たちにはちょうどいい。




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233 :エメトセルク
2024/04/24(水) 16:39




少し前にヒュトロダエウスと花見をした。ヒュトロダエウスの綴っていた大木の方は一応観察しに赴いたものの、まだつぼみだった。……とはいえ、花が咲いていなくても視ることはできる。花を愛でるのはあくまで仕事のついでにすぎない。そういう年もあるだろう、とヒュトロダエウスと話していたのだが……偶然、その大木と同じ花を咲かす木がアーモロートの比較的そばにあるという情報を知った。規模は私たちが毎年見ているものほどではないようだが、せっかくならとふたりで足を運ぶことにした。
時期がよかったのだろう、一面が桃色だった。いつもは仕事での観察を優先していたから、こうしてゆっくりと花を眺める機会はそうないかもしれない。
ヒュトロダエウスと適当な木の下に座って、上の方を向いた。空の青さも相まって、その鮮やかさに思わず目を細めてしまう。
時折吹く心地いい風が花びらを連れてくる。……何枚か手元に落ちてきたので、ふとそれらを集めてヒュトロダエウスの頭の上に降らせてみた。「もう、なに?」と笑うヒュトロダエウスを見て、ああ、やはり。と確信した。お前のその髪色に、この花はよく似合う。……拾っただけのものではあるが、花を贈る意味、お前なら分かるだろう?

あんなにのんびりと花を眺めて過ごしたのは初めてかもしれないな。こういうのもたまには悪くない……なによりアーモロートから近いというのがいい。また機会があれば伺うとしよう。




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232 :エメトセルク
2024/04/22(月) 20:07




ここ一月ほどずっとヒュトロダエウスの家を片付けていて大変だった。最近ようやく終わりが見えてきたが……まだまだやるべきことはある。まったく、いつになったら腰を落ち着けられるんだ……。

ヒュトロダエウスは本当に妙なものをたくさん持っていて、奴の部屋を覗くたびに何だこれはと言いたくなるものが必ずひとつは出てくる。
♊️「何だこれは」
🏹「それかい?振ると綺麗な音がするんだよ」
♊️「これは?」
🏹「それは覗くと中の模様が変わる仕組みで……」
♊️「……これは?」
🏹「使い魔が呼べるベルなんだけど……壊れちゃってるみたいだね、なにも呼べなさそうだ」
♊️「全部捨てろ」

私はどちらかというとものに固執しない方だ。たとえそこに何かしらの思い出があったとしても、必要がないと判断すれば割と未練なくあっさりエーテルに還すことができる。
私たちは人だ、記憶することができるのだからそれでいいだろう。そう……思っていたんだが……。


「このベル、使い道もないしキミにあげるよ。なにかワタシに用があるときはこれを振るといい」
私が捨てろと言った使い魔を呼ぶためのベルだ。いらない、と言ったのだがヒュトロダエウスは強引にそれを押し付けるとすぐ別の部屋へ行ってしまった。
その後しばらく別々の部屋で作業をしていたのだが、ふとベルが視界に入った。……鳴らしたら来るのだろうか。
ちょうど喉も渇いていたことだ、と試しにベルを振ってみる。
「やあやあ、お呼びかな?」
わざわざ自分の作業を中断して来てくれたであろうヒュトロダエウスが扉から顔を覗かせる。……それがやけに嬉しかった。

だが私は結局そのベルを捨てた。お遊びで使っていただけで、実際のところ使わなくなるのは目に見えていたからだ。きっとそれはヒュトロダエウスも分かっていたから、手放すときに止めなかったのだろう。
……そう、自分で捨てたんだ。なのに、今になって少し後悔している。あれがあれば、いつ、なにがあっても、ヒュトロダエウスが来てくれたかもしれないのに。
一度考え出すとそのことが頭から離れなくて、ずっと心の中で引っかかっていた。思い出があるのだから形などなくてもいい、目に見えなくても──……そう思っていたはずなのに、自分が間違ったことをした気がしてならない。

今朝、ヒュトロダエウスと話した。ヒュトロダエウスは私の些細な不安をすぐに見抜く。「なにか怖い夢でも見た?」と優しく聞いてくれるその声に安心して、ぽつぽつと少し前に手放したベルの話をした。
するとヒュトロダエウスは少し笑って、「あんなものなくたって、キミが呼んでくれればワタシはいつだって来るとも」と抱きしめてくれた。重要なのは形じゃない、と。

……いつか、必要ないと切り捨ててきたものたちに焦がれる日がくるのだろうか。
そんな日は永遠にこないと、ずっと隣で伝え続けてほしい。




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231 :ヒュトロダエウス
2024/04/21(日) 04:10



眠いときのエメトセルクの話はこれまでもさんざん綴ってきたよね。ふわふわして素直になっちゃうところとか、ワタシの腕を抱き枕にするところとか、唐突に面白い寝ぼけ方をするところとか。フフ……よく書いてしまうのは、エメトセルクのそんな姿がすごく可愛くて大好きだからなんだ。
そのなかでも、エメトセルクが眠いときの口癖……というか、毎回同じ質問をしてくることがある、っていうのも書いたことがあったよね。彼ってば、眠くなるとワタシに尋ねるんだ。ワタシが彼のことを好きかどうかってさ。フフフ、かわいいよね。ワタシも慣れてきて、これを聞かれたときは、ああ眠いのかな?って気づくようになったよ。
本人はこの癖を自覚していなかったみたいなんだけど、ワタシに指摘されてからは意識するようになったらしい。

先日一緒に出かけたときも、どうやら眠くなっていたみたいでさ。用事を済ませて帰る途中で聞いてきたんだ。「おい……ヒュトロダエウス、お前は私のことが好きなのか……?」ってね。
「もちろん好きだけど……キミ、さては眠いんでしょ」
エメトセルクは少し考えて頷いた。とあるイデアに関する資料集めをしていたんだけど、その最中にも「お前は私のことが好きなのか」って聞こうとして、すんでのところでやめたんだって。自分が眠いんだとわかって我に返ったらしい。たしかに、資料探しをしているときは周りに市民たちだっていたからね。そこで踏みとどまったのはエメトセルクらしい賢明な判断と言えるだろう。
それにしても、眠いときに好きかどうかを尋ねるのってどういう心理なんだろうね。ワタシがそう笑うと、眠気でぼんやりしながらもエメトセルクは少しずつ考えを述べてくれた。……話をまとめると、どうやら彼ってば、ワタシに構ってほしくなるみたいだ。ん?逆かな……ワタシを構いたくなる、って感じなのかも。なにか文句のひとつでも言ってやりたくなるんだそうだ。だけど、肝心の文句が特に思い当たらない。それで結局、お前はいつも軽い調子で好きだのなんだのと言うが、本当に私のことが好きなんだろうな?……という旨を問いただすっていう構い方になるみたい。
眠い頭でそこまで自己分析してくれてるのが面白い。……眠くなければここまで素直に話してはくれなかったかもしれないね。フフフ……納得したよ。それってつまりエメトセルクなりの甘えってことだ。彼の甘え方って素直じゃなさすぎて独特というか、彼にしかない可愛さになっている気がするよ。やっぱり眠いときの彼は普段に増して可愛いってことがわかったわけさ。
部屋に帰ったあとはもちろんゆっくり眠ってもらったよ。彼ってば寝顔も可愛いんだから、フフフ。




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230 :ヒュトロダエウス
2024/03/31(日) 07:07



ずいぶん過ごしやすい気候になってきたね。小さな野花なんかも芽吹いて、どんどん季節が進んでいく。……この時期にエーテルが活性化するものも少なくはないから、エメトセルクの座としては注意深く見守らなくてはいけないんじゃないかな。
ワタシたちは毎年、この時期に花をつける大木を観察しに出かけてるんだ。……ほら、ああいう樹齢の高い木は冥界のエーテルを引き寄せちゃうこともあるからさ。とはいえ、あの大きな木いっぱいに花開く光景は圧巻だ。間違いなくハルマルト院の傑作と呼べるだろうね。
今年も折りよく観察できるといいのだけど……アーモロートからは少し離れたところに位置しているものだから、満開の時期にタイミングを合わせて訪れられるかどうかは難しいところなんだ。……あの花、エメトセルクは結構好きみたい。ワタシはワタシで、咲き誇る花を見上げるエメトセルクを見るのが好きだから、じつは毎年楽しみにしているんだよね。だんだん暖かくなってきたからきっともうすぐだ。

そうそう、エメトセルクって結構寒がりなんだよ。この前はキスして髪を撫でたらすごく嫌がられちゃった。外から帰ったばかりで手が冷たかったんだって。おまけに唇も冷たかったらしい。フフフ、彼に嫌がられるのってワタシは案外イヤじゃないんだよね。甘えてくるときのかわいさも知ってるからさ。……まあ、本人は甘えてるつもりなんてぜんぜんないんだろうけど!
また別の日、それぞれの職務を終えて部屋へ帰ってきたあと、一緒に食事をして、それから思い思いの時間を過ごしていたんだ。しばらくソファで本を読んでいたエメトセルクが、
「ヒュトロダエウス、寒い」
って呼ぶんだよ。……あれは眠かったのもあるんだろうけど、ワタシはエメトセルクなりに甘えてるのかなって思ってちょっと嬉しかったな。ベッドまで連れていって、抱きしめてあげると安心したみたいだ。足先がひんやりしていたからやっぱり寒かったんだね。
「……お前は温かいな……」
って呟きながらすぐにウトウトしてくれた。冷えてしまった足先をワタシに擦り寄せてくるのもかわいい。……これも、暑い時期になっちゃうと「寄るな、暑い、離れろ」ってつれなくされちゃうから、今のうちにいっぱい堪能しておかなくちゃ。




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