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┗1233.掌底と憧憬(41-42/42)
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42 :
宮_治(H ̄Q)
2024/12/22(日) 00:31
12月。誰も彼もが忙しなく駆けずり回る12月。店を訪れる客も、気のせいか疲れた顔をしとる人が多い。
先日は、カウンターに座ったスーツの客が何やら深刻な顔でスマホを操作したかと思えば盛大な溜息を吐いて頭を抱えたもんやから、つい「大丈夫ですか」と声をかけてしまった。その人が言うには、娘さんへのクリスマスプレゼントで困っとると。つまりアレやな、サンタミッションや。何でも、娘さんがサンタさんにおねだりしとるのは、とあるアイドルととある大衆的人気キャラクターがコラボしたぬいぐるみらしい。……そういうジャンルにさっぱり疎い俺でも分かる。そんなん無理や。案の定、店頭もネットも瞬殺で狩り尽くされた代物らしく、毎日フリマアプリを覗いてみても出品などないと。困り果てる気持ちも分かる、サンタパパも大変やなぁ。「あんな得体の知れない男どものどこがええんや」て半ギレしとったのは笑ったけども。
帰り際のお会計の時に「店長はいつまでサンタを信じとったんですか」と聞かれたから「今でも信じてますよ」と答えたら、えらい動揺した顔をされてしもた。慌てて「ほら、信じる者は救われる的な?」て取り繕ったけど、フォローになってへんかったなコレ。まあ、小さい子とは違う意味での『信じる』やから、あのパパさんには悪いことをしたかもしれへん。でも俺ほんまに信じとるしなあ。
サンタさんへ。今年のクリスマスは、非課税の現金8000億円と、いくら食ってももたれない胃と、いくら飲んでも壊れない肝臓と、永遠に虫歯にならない歯と、永遠にハゲない頭皮と、それから俺のことを愛してやまない恋人を、ください。きっと俺のサンタさんは「最後以外は自分でどうにかせえブタ!!」とかぷりぷり喚きながら、一番欲しいプレゼントをくれるはずや。
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41 :
宮_治(H ̄Q)
2024/10/13(日) 00:03
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