認めたくはねえが、俺にしろあいつにしろ相当な恋しがりの類いなんだろう。一人でも何がどうってことは無ぇし、他人にぶら下がらなきゃ息が出来ねえタイプでもない。筈だ。けど互いを前にすると…少なくとも俺は、何処から来やがった、何処にいたと、問い詰めたくなる感情に襲われる。何が起きてるんだか知覚するより先に目玉が馬鹿になって、悩む暇もなくあいつの名前が口から
溢れていく。それで、一瞬。プライドは無いのか自問して、ほんの2秒後には触れ合う唇の柔さで忘れちまう。あいつも似た様なモンならいいと思う。目を覚ます時、いつも側に居てやりたいと思う。　

一人寝なら今夜は一杯やりたいと言えば秒でこうなら許す…許すだぞ？俺はお前の娘か。まぁ兎に角、そんな調子で返してくる奴がだ。いざテメェの内面の話となるとモゴモゴうにうに……考え考え、辿々しく連ねていったのが見て取れる手紙を寄越す。いつもが嘘みてぇなダッセェラブレターに並んだ言葉はきっとどれもが生まれたてで、何度読んでも…読めば読む程。酷く擽られちまう
から始末が悪い。……花でも育てるか。

腹が減っては何とやら。朝飯のスペシャルミートうんたらを食ってたらラ／ギーの奴が唐突に最近とんとト／カ／ゲの文句を聞かなくなったと言い出すもんで、思わず首を捻っちまった。…そんなことあるか？俺の記憶が正しけりゃ、つい昨日もあいつのデコから上を切り取った写真まで使いながら可愛過ぎるふざけんなっつー愚痴をこれでもかと聞かせて(1h毎1000マドル)やった所なんだが。

>一緒履歴
11:57／ほにゃっほにゃのぐにゃぐにゃな癖してイキッた野郎が命知らずにも目を開ける。ふかふかほこほこの俺に勝てると思うなよ、ぎゅっとやって無事ころした。

12:35／コイツは充電式のYUTANPOか何かか。……ぬきぃ……ねみい……。

16:00／起き抜けのこのぽへっとしたツラ見たさに何回でもころしたくなっちまう。無防備なあいつは可愛い。

17:10／しょんとした小せぇ声にうっかりときめかされた。授業の無ぇ日なら別にいつだって行けるだろ。次な。

起きたかよ。…お前について書こうとすると最後まで綴れた試しがねえ。この口じゃ与えられる程には返してやれない歯痒さを込めながら、食らえ、分かってんのか、思い知れ、困れ、みっともなく俺を好きだと言え……そんな思いでこれでもかとペンを走らせておいて、でも結局は誰に教えてやるのも嫌で。途中で必ず無かったことにしちまう。それで、次には考える。テメェだけが知ってりゃいいとスカシた日のお前もこんな気分だったかと。…なぁ。この布団は俺だけの熱でぬくい訳じゃねぇと思ってるっつったら笑うか？…早く逢いたい。

>行ってくるの好き

お誂え向きに眠りト／カ／ゲが落ちてたもんで、しめしめ困れと
思ってそこら中にマーキングしてやったら軽く具材が出そうになった。…何のかって？俺のだよ。力尽くでくることが無ぇから忘れてるが、そう言えば馬鹿力だったな、と。もう一遍ぐっすりいったあいつのデコ…というかデコのお飾りを撫でては辿ってやりながら考えてる最中に、あれいつの話だ？ちょっとグズッてるだけだってのに血相変えておろおろしてやがった哀れな姿を思い出したが最期、堪らなくなっちまって。夜中の一人遊びが捗りに捗ったのは絶対に俺のせいじゃねぇ。