空が高ぇな、北は。俺にとっては水平線に沈む夕陽の方が馴染み深い。見慣れた光景が、同じ太陽が、海を挟んだ遥か向こう側だってだけであまりに違い過ぎた。何処を見ようと何をしようと聞こえるのは染み付き始めた寝息だけ。目に入る全てが俺の為に用意されてさえなけりゃ腹の下で上下する汗みずくの身体に、お前のそこら中に…歯を立てて、舐め回して。今日が終わるその時まで、馬鹿の一つ覚えかって勢いで求めて求めてまた求めてやったってのに。

俺が好き過ぎて日に最低3度は覗いちまうお前へ。



俺も大好きだ


ばァ〜〜〜〜か


♡♡♡♡








※参考までに言っておくが、気持ち悪い所が最高に好きだ。

独占欲つよつよ妖精王(次)が俺のソロプールを嫌がるんで知るか夏だぞ泳がせろと多角的に暴れてやったら、次の休みは海へ行けることになった。それもアイツのホストでだ。別に二人でグダグダ思い付きでってのも悪くは無ぇし、精々楽しませろっつって圧をくれてやれば当日まで四苦八苦する所が拝めて面白ぇ気だってしたが、暇で死にそうって訳でもねえ癖してテメェから言い出して張り切りだすのにウケちまって。どっちも口に出すのはやめた。
…何年振りだろうな、“約束”が叶うのは。選りにも選ってお前が
そうしてくれるとは。何が有るか分からねえもんだぜ。

昨日までどう呼ぶかの単純な差でしかなかった。それが急に現実味を帯びてきて、売り言葉に買い言葉で口から出ていった台詞が
一体どういう意味合いになるのかをさっき漸く理解した。…任せてると、俺が俺でなくなっていく気がする。理由なんて無ぇ。嫌だと言いたくなる。惚れた腫れたで正面からやり合っちまえばとことん歯が立たねえ、そんな所にむしゃくしゃもする。腹癒せに…「何時になっても待ってる」っつったのを「俺は今日じゃなくてもいい」とでも取ったか？グズるだけグズって寝た顔に恥ずかし過ぎる落書きの1つもくれてやろうとしながら、お前の自分が喜ぶからには俺も喜ぶに決まってる論を思い出してな。…お前こそ腹括れよ、マ／レ／ウ／ス。スカシた面なんぞ保ってられねぇ位、その頭ン中もグチャグチャにしてやる。

なあ。麓の街で骨董市が見たい。エボニーかローズウッドの、
お前に似た如何にも古臭くてどう足掻いても若干地味なのが否めねえ…重厚で、けど蓋を開けてみれば意外な趣向が凝らされて、外からは知り様の無い一種の可愛げを感じる。そういう四角い薄型の、蝶番が付いててパコパコ開け閉め出来る箱が欲しい。

金色