俺は夢でも見てたんか? いや現実やったけど。
か〜〜〜っこいつは魔性の男や、ド天然タラシや。わざとやとしてもそらそれでタラシや。そんなん言われて嬉しくない男がおるか? いやおらん。そういうとこやぞほんまに!! さすがに認めざるを得ん、俺も片足くらいはもう突っ込んどる。
ぺらぺらしょーもないことくっちゃべってもうたし伝わっとる気がせん(ちゅーか別に伝わらんでええ)けど、ほんまに嬉しかったんよな。そらそうやろ、一日の終わりに、話したいと思ったのが俺って。家族、……はまぁ、アイツん家も色々あるしそもそも親に泣き言言う歳でもあらへんけど。零には癒しは求めへんやろ。いや言っとるうちに消去法みたいになってもうたけど、とにかく一番に浮かぶのは俺のことなんやな〜っちゅう。
ほんで理性的で遠慮しい(やと俺は勝手に思っとる)な割に、俺にはそないワガママ言うんや……ほーん……? みたいな感情も有り。
はあ〜〜〜。