オトンオカン、丈夫な身体に産んでくれてありがとう──いやほんまに、この休みの間に実感した。運動会でもしたんかって? ラップバトル100人抜き? いやいやもっとこう、お茶の間ではとてもやあらへんけど言えんようなことですわ。詳しいことはカニの味噌汁〜、もとい神のみぞ知る〜、でもなくて俺と盧笙だけが知る〜ってなわけや。
お互い望んだことではあってん。せやけど調子に乗りすぎた〜言うか、……こんなにして良かったんか、とちらっと思ってもうた、別にそんなん言われてへんのやけどもう性分や。こちとら20年かそこらこういう立ち回りで生きてきとんねん。
実際のところどんくらいが正しいのかわかれへんし、世間一般の正しいが俺らの正しいに当てはまるか言われたら微妙やから、答えはそれこそ盧笙のみぞ知る、なんやけどな〜。
盧笙とおるとブレーキを見失ってまう自分が嫌んなる一方で、そういう自分も悪ないかな、みたいに思うとこもある。何やよう分からんことばっかりや。
求められて嬉しいのも分かっとる? やって。
いや分からんわエスパーやなくて漫才師や言うとるやろ、初めて知ったわ。
ほんなら自分は、俺がどんだけその言葉が嬉しいか分かるん? 分かるか。言うたしな。