あなたの海を、歩いてきました

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┗1891.あなたの海を、歩いてきました(6-10/125)

10 :轟／焦／凍（Ｍ／Ｈ／Ａ）
2024/10/05(土) 23:10

おかえりのキスをしてくれる爆豪が可愛い。出迎えてくれ、とお願いしたら色々言ってくるくせに「おかえり、轟」と言ってくれるのが良い。初めは名前を呼んでくれたのは聞き間違いじゃねぇかと思ったが、「おかえり、焦凍」と言い直してくれたのあった。リビングまで来いと言われても玄関でして欲しいって我儘にも文句を言いながら応えてくれる事もあった。ヒーロー活動をしている以上、自分の幸せよりも誰かの幸せを優先して動く必要があるのは分かってる。それでも、家に帰った時に好きな奴が「おかえり」って言ってくれる幸せには貪欲になりたい。今日の爆豪は俺が帰ってきた時に飛び付いてくれた。どうやら勢い良く飛び付くほど会いたかったらしい。素直に言わねぇところも好きだ。

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9 :轟／焦／凍（Ｍ／Ｈ／Ａ）
2024/10/05(土) 00:39

今年の春あたりに発売された爆豪のインタビューが掲載された雑誌を緑谷から借りる事になった。どうにか買い取れねぇかも考えたが、発行部数の少ない雑誌で価値の高いものらしい。そんな貴重な物を一時的にでも預からせてくれんのはありがたい。今度、お礼に飯を奢る予定を作った。

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8 :轟／焦／凍（Ｍ／Ｈ／Ａ）
2024/10/04(金) 22:55

爆豪と餃子を作った。この日は俺が昼まで事務所に呼び出されていたせいで午後からにはなっちまったが、前からの約束を果たせたのが嬉しい。俺の昼飯用に焼きそばも作ってくれていた。しかも俺に焼きそばを食わせてる間に餃子の…具材？中身？爆豪は「タネ」って言ってたな。それも作ってくれていた。俺が包むだけの作業でも手一杯になるのを見越してやってくれたんだと思うが、餃子を皮に包む作業は想像以上に楽しい。爆豪が上手いやり方を見せてくれたのに、初めのうちは皮を破いちまう事もあった。でも数をこなしていくとそれなりに包めるようになって、出来た餃子を見せたらあいつなりの言葉で褒めてくれたのが嬉しかった。爆豪の餃子は生の状態でも美味そうで、普通の形を作るだけでも上手いのに細かい形や丸い餃子も作っていて、それを得意げに見せてくるのが可愛い。今思い出してもやっぱり可愛い。わざわざ包み方の動画を確認してから本番に望むところがあいつらしい。餃子のタレも手作りだった。中華屋へ行った時、テーブルに置いてある調味料でタレを自作した事はある。でも爆豪の作ったタレを味わったら他のじゃ満足出来ねぇ舌になった。俺は贅沢なのかもしれねぇ。あとは、俺が爆豪の手作りの写真を撮っている事がバレちまってた。これは携帯の専用フォルダに保存して、いつでも見返せるようにしてる。オムライスを作っている時の写真も入った宝物だ。俺が分かりやすいのかあいつには考えている事がいつもバレるが、それが俺の事を分かってくれているようで嬉しい。餃子の材料を一緒に買いに行った日に買った酒も二人で飲んだ。俺は無意識に爆豪の作った餃子を食べて、爆豪も自然と俺の作った餃子を取って…お互いの作った物を食べる、そういうところも仲が良いと思う。でもあいつが包んだ餃子のが美味く感じた。そもそも具材を作ったのは爆豪だから美味くないはずもねぇけど、俺が包んだ物を食べてもらうのは緊張する。好きな奴に与える物は全部完璧でいたい。具材は最高に美味いのに形の歪さがマイナス点にならねぇか心配だったが、中身の餡の量がバラバラな事さえ良く言ってくれた爆豪が好きだ。ビールを飲んで、一緒に作った餃子を食べながら「幸せだ」と言ってくれた。日々、平和な日常を目指して仕事に打ち込んでいる俺たちにとって「幸せ」の言葉は格別な物だと思う。好きな奴の口からその言葉が聞けて、俺といる時間を幸せだと言い表してくれた嬉しさに包まれたあの感覚を忘れたくない。爆豪の幸せをこれからも守りたい。

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7 :轟／焦／凍（Ｍ／Ｈ／Ａ）
2024/10/03(木) 22:37

爆豪にこの日記を渡した。自分の恋愛の模様を書き殴った日記を設けたのも初めてだったが、それを誰かに見て欲しいという気持ちになったのも初めてで、爆豪も貰ったのは初めてだって言っていた。職業柄、俺たちはファンレターを貰う機会がある。でも俺は普段の会話の中でもこの日記でも、どのファンレターの言葉よりも一番にあいつへ気持ちを伝えたい。爆豪の中のナンバーワンになりてぇって気持ちを込めて、今日は日記のタイトルについて書く。俺自身は綺麗な言葉を考えるのが苦手でシンプルに「日記」だけでもいいんじゃねぇかと思ったが、好きな奴に向けて書く日記なら特別な言葉を付けたかった。「あなたの海を、歩いてきました」は色んな文章を自由に配布しているところから借りたタイトルで、このフレーズを見た時に真っ先に思い浮かんだのがあいつだった。爆豪という存在の海の浜辺を歩いた足跡が日記のページの一枚一枚になるように、いつでも海のそばに寄り添えるようにって意味を込めて、元から素敵なフレーズだったのを改めて色んな意味を込めて日記のタイトルにさせてもらった。好きな奴を海に喩えるのは陳腐だったかもしれねぇ。でも俺はあいつという海に溺れたい。

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6 :轟／焦／凍（Ｍ／Ｈ／Ａ）
2024/10/02(水) 18:19

爆豪の事が好きだ、って気持ちだけを残してぇからここの部分は消した。何か別の用途に使う。

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