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┗1903.抱き枕の行方(49-53/67)

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53 :鋭児郎
2024/12/27(金) 23:34


時々やらかす。

俺ってホント頭が悪ぃからよ。

でも、そういうトコもひっくるめて受け入れてくれてるって勝己は言ってくれた。

申し訳なくて情けない気分になるけど。

こんな俺を励ましてくれて

心配までしてくれて。


勝己ってホントに
すっげぇ優しくて懐深いんだよ。

いつもいつもやらかしちまってるけど。

ありがとな、勝己。


もっとしゃんとしたいのに。
こんな奴だけど
一生懸命に生きて
魂ごと勝己を想ってる。

だから…これからも傍に居てください!

そう、心から願った。


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52 :鋭児郎
2024/12/25(水) 23:44


クリスマスプレゼントを贈り合う。

当たり前の事だけど
つい二人で盛り上がっちまうのもまた楽しい。

クリスマスプレゼントは大抵サプライズなんだけど
たまに大っぴらに何がイイ?って聞いて贈り合うのも
結構楽しかった。

二人でこんなのあるぜ、とか
こんなものまであるとか…
二人で見ながらお互いに決めて贈り合って。

ホントになんてことないやり取りなのに
相手が勝己だってだけでこんなに楽しい。

勝己が喜んでくれるのが一番だけどよ。
俺にとってもすっげぇイイモン貰えた。

「なんか、楽しかったな、贈り合うの」

ぽつっと言葉を手繰る様にして勝己の口から出た言葉。
其れが俺には震える程嬉しかったんだ。

勝己から楽しい、頂きました!

全世界に自慢してぇ!


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51 :勝己
2024/12/25(水) 23:33


クリスマスは軽井沢で過ごすと決めてた。
泊まるヴィラは各棟離れて建っとる上に木々で囲われた庭もあって完全にプライベート空間が得られる。
登山中にも似た静けさは心が凪ぐ。
一度泊まってハマった場所。


目的の一つは星を観ること。
着いたのは夕方も終わる頃だった。
先に風呂に入っちまったから庭に出ンのはやめて、代わりにリビングから一緒に星を観た。
一面ガラスを張り巡らせた造りのおかげで窓際に立ちゃあ見える。
たまにちらつく雪と暖炉の明かりが邪魔になるかと思いきや、それでも十分綺麗だった。
普段は目にしねー満天の星空。
こんっな数があったンかと改めて思う。
眺めながら鋭児郎の話を聞いた。
昔、ガキの頃この星空を観て天体に興味を持ったらしい。
きっかけになった景色を見せてきたのが嬉しかった。


何てことねェ数時間。
何の邪魔も入ンねぇ空間で二人でシャンパン飲んで、ゆっくり星を眺めて、好きなだけ抱き合った。
特別なプレゼントなんざ互いに何もねーけど、俺ァこういうのが一番いい。
最高だった。


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50 :勝己
2024/12/24(火) 18:33


好きな奴とするセックスはそりゃいつだって満たされっけど、たまに一歩深くハマる時がある。
鋭児郎にはいつだって開いとるつもりの心の、更に奥まで開くタイミングがある。
開いた時に上手く受け止めてもらえねーと拗れてソッコー閉め出すが、上手く行きゃあ脳ミソ溶けンじゃねーかってくらいの充足感が得られる。
多分、互いに。
昨日がそうだった。
鋭児郎が花に例えてたのもまァ分かる。
普段無意識に纏ってるもんが剥がれて、剥き出しの魂のまんま満たし合える満足感ったらねェ。
奴の言う通り、鋭児郎だから出来る。
全てを見せられる唯一。



ンな鋭児郎とも、三度目のクリスマス。
6月のリベンジで今年は軽井沢に来とる。
リベンジには強ェかんなあの野郎は。
満喫して帰る。


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49 :鋭児郎
2024/12/23(月) 23:15


俺にだけ許されてる事。

旦那の特権。
勝己の特別。
そして勝己の唯一の愛情。

勝己の信頼と
内面のきっと誰にも見せてこなかった所。
一番柔らかい所に触れる事を許してくれてる。



そして今日も抱けば
腕の中で
心から俺に信頼してくれてっから
まるで解放された様に
真っ白い勝己が奔放に花を咲かせる。

まさに、大輪の花だ。

俺は何時もその香りと
美しさと
秘められたエロスって奴にやられちまう。

もう夢中。

どんなに経っていても
俺の心の中心にある愛が溢れてきて
止めどなく勝己を求める。

いやもう…愛とか好意とかでは表現できないんだよ。

誰か教えて欲しい。
この俺の胸の中にある勝己へのどでかい感情を。

何時も思う。
見せてやれたらイイのにって。

そんぐらい、勝己が愛おしくて愛おしくてたまんねぇ。


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