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┗1903.抱き枕の行方(59-63/67)

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63 :鋭児郎
2025/01/20(月) 16:04


星空のクリスマス。

ヴィラに来てシャンパン飲んでゆっくりしてたけど…お互いにちっとぶりだったのもあって…なんだかんだ洗面所でがっつり2回シた後に…風呂に浸かってゆっくりする。
ホカホカになって二人で上がってから全裸のままでリビングへと行くと、明かりは暖炉の明かりだけで暗くなってた。
二人してあったかい毛布を被って窓へとやってくると降ってくる星空も見えてその綺麗さに二人で言葉を失った。

この星空を見せてあげたかったんだ。
ガキの頃に見た星空。

そして勝己も其処までの星空に感嘆の声を出した。
まさに降ってくる。
その星空。

すげぇよな。
こんな星が一杯なのに、その星の光ってすっげぇ過去のモンなんだぜ。
なんなら、何億年も前の光。
光が届くまでに何億も掛かるって…一体どんだけ離れてんだろって思ったら…毎回なんかすっげぇロマンを感じちまう。

そんな俺の好きな星空に勝己も一緒に喜んでくれたんだった。

また来てぇなって、勝己が言ってくれた。

俺も、勿論一緒にまた来るつもりだ。

今度は夏がいいな?
俺、ずっと勝己とナイトプールで泳ぎたいって言ってたんだけど…ここにはデカいプールあっから、二人でナイトプールしようって話した。
其れに結構勝己が好きなバーベキュー。
しようぜ、夏によ。

だから今度また…やってきます!
待ってろよ!
軽井沢!


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62 :鋭児郎
2025/01/20(月) 15:11


今年のクリスマスは軽井沢で。

そう前々から決めてた事だった。
そしてしっかり二人で準備してやってきた軽井沢は雪。
東京にいる俺らには今年初になる風景だ。
空気も澄んでて木々が生い茂る中のヴィラ。
結婚式の時に来た場所だが、兼ねてから勝己がまた来たいって何度も言ってくれてた場所だ。
到着したのは夜だったし、雪も降ってるから車通りもそんな多くもねぇ。
元々ヴィラは管理棟から離れた場所で、各ヴィラも離れてて俺ら二人きりになれる場所なんだ。
大きな窓は森や空が見えて、勿論人家も人っ子一人居ねぇ。
俺らとしてはマスコミや人の目に晒される職業だから余計、こういう場所は重宝するし、勝己は特にこういう場所に来たがる。
やっぱ人気のヒーローの宿命って奴なんだろうな。

二人して雪の中からヴィラに移ると、もう中は暖房もばっちりだし、暖炉も火が焚かれててすっげぇあったかい。
でも大きな窓は白くなったり結露が浮くって事もなくて、外の雪景色や星空がしっかり見えた。
とにかくそこにあるのは静寂。
俺もこういう場所は元々好きで一人で山にツーリングしに来るんだけど…ヴィラは勝己との結婚式の想い出もあって余計に思い入れがある場所だったから…ホントに今年実現出来てよかったと何より思う。

そして二人でゆっくりついでに用意されてたオードブルとシャンパンで乾杯。
二人でくっついてその美味しい味を堪能しながらも気持ちを触れ合わせ重ねていく。

幸せ過ぎて…ほんっとに帰りたくなくなるのは当然だった。
勝己を離したくない、ヒーローを辞めてずっと勝己二人でここで生活できたらって思ってしまう。
そん位の夢くらい見ていいよな?

だからよ。
年取ったら早めに引退して軽井沢にコテージみたいなの建てて住もうって。
勝己の希望は、風呂入りながら星空とか景色観れるのを作りたいって言ってたな。
俺はベッドでよ。大きめの天窓付けるとかイイなって思った。
勝己を抱きながら天窓から見えるすっげぇ降ってくる様な星見ながら眠るんだ。
暖炉もイイよな?
日々のトレーニングで薪割りとかしてよ。

勝己としてはもっとなんか欲しいのあるかなぁ?

そんな夢の為に、しっかり頑張らねぇとな!


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61 :勝己
2025/01/17(金) 06:56


月の話。
日記を読んだ鋭児郎に実は…って切り出された。
先に見てたのは鋭児郎の方らしい。
ンで俺も見てっかなって考えてたら俺からメッセージが届いたンだと。
日記に書いてなきゃあ知り得なかった。



って日記を鋭児郎が書くンかと思って書かずに居たら、
俺のケツがどうこうって全く違ェ内容を書いてたから俺が書く。
何っっだそりゃあ。
朝から笑うわ。


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60 :鋭児郎
2025/01/17(金) 00:37


今日も好きだわ。

毎日、お互いに言い合っている言葉。
其れでも言葉が本当に足りないんだよな。

どうやったらこの溢れて止まんない勝己への想いを見せられるんだろうか。
誰か教えて欲しいって常々思ってるぜ。

そして今夜も寝る時はベッドに入る時にはお互いパンイチになって抱き合って寝る。
お互い家に居る時は、出来うる限り一緒に抱き合って寝るのがルーティンで大事にしてる事の一つ。

腕の中に抱き締めると、猫の様に欠伸をして収まる勝己から、小さく囁かれる言葉。

……なァ、今日も好きだわ。

もうぐっと胸を鷲掴みにされる。
勝己のこういうトコにいっつもしてやられるんだ。

ホントに多分俺は一生勝己には勝てないと思う。
それでもイイんだ。
だって旦那は嫁の尻に敷かれてなんぼだからな。

ちなみにうちの嫁のお尻は最強にエロくて可愛いです。


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59 :勝己
2025/01/15(水) 21:00


朝靄が延々広がっとる時。
雲が馬鹿でけェ時。
夕焼けの色が好みだった時。
真ん丸の月を見た時。
張り詰めた意識が綻ぶ一瞬、
真っ先に鋭児郎が浮かぶ。
見せてーなって思う。
俺の目に映る景色を共有してーなと思う。
好きだと実感する瞬間。



帰り道、デケー月が目に止まった。
何とはなしに鋭児郎にまんまメッセージを送った。
それを見て鋭児郎も月を見たらしい。
離れてても同じ月を見とる。
そんなどうってことねえ行動一つに堪らなくなった。
昨日も今日も一人だけをひたすらに想っとる。
好きで好きで、どうにもなんねェ。


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