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🐥大きな喧嘩という言葉に思い浮かぶ出来事はふたつ。……エッチの時のあれこれで日常生活にまで支障が出たから、たまらず逃げ出した記憶がある。その時は意地を張ってしまったけれど、「零、俺は家にいるよ」「どこにいるんだ、早く帰ってきてくれ」という怒涛のメッセージも愛おしくてたまらなかった。あの赤井秀一が必死なんですよ!かわいすぎるだろ。しかもあいつね、昼休みにケーキを買ってきてくれたんです。僕の機嫌をとろうとして。いったいどんな顔をして選んできてくれたんだろう。温かいミルクティーまで淹れてくれてね。どれがいい?いや、ぜんぶ食べてくれ、って。その日の夜に仲直りできたんだよな。
いつも仲良くいたいって思っているけれど、こういうじゃれあいみたいな喧嘩はたまになら悪くない。いつか僕がケーキを買い込んで、必死に赤井の機嫌をうかがう日がくるかもしれませんね。
🦉俺とは別の捜査を理由にして半日行方不明になった零くんに俺が怒涛のラ〇ン攻撃をしたり、セロリやピーマンや苦い野菜ジュースを持たされたあの喧嘩(?)か…!懐かしいな。零くんからもなんとか仲直りをしようとしてくれてな、うまいお弁当を作ってくれて、俺と一緒に食べる用のケーキを残してもくれた。朝、お弁当を持たせてくれる零くんのジト目と低い「……いってらっしゃい、赤井。」がむしろかわいくてたまらなかったのは内緒だ。今はもう恥ずかしさのあまり行方不明になるなんてことはないと思うが、そうだな、俺もたまにならこんな喧嘩をするのも悪くないよ。そのぶん、きっと愛が深まるだろうから。