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🦉一番に思い浮かぶのが、やはり俺たちが恋人になるきっかけを作ってくれたあの一言なんだが…。ずっとふたりだけの秘密にしてきたから、では最高に幸せだった結婚式の日からひとつ。ブーケを真純に投げてやる企みで内緒話をしていた時、すこしずるいが、と言った俺に、「…家族を、その、…特別扱いしちゃうのはずるくないのでは?」と少し照れくさそうに返してくれたのが心にとても深く残ってるんだ。俺たちはもう家族だよと言うたびに嬉しそうに、時に涙ぐんでいた零くんが、自らその言葉を口にしてくれた結婚式。幸せな思い出にならないはずがないよな。
🐥赤井がくれる言葉で印象的じゃないものなんてひとつもないということを前提に!僕も一番に思い浮かぶのはやっぱり想いが通じあったあの日のことなんだけど、赤井も書いてくれている通りあれは僕だけの宝物なので…じゃあおたがいの薬指に指輪をはめあった、3年前のクリスマスイブのことを書こうかな。プロポーズを後押しするように言われた「君に、なってほしいんだ。俺の家族に。」という言葉。慣れない「家族」という言葉が、まだ現実味を帯びなくて。それでも目頭が熱くなったし、幸せで、どうにも胸が高鳴って仕方がなくて。心臓が破裂してしまうんじゃないかというくらいにドキドキしたのを覚えています。結婚してもうすぐで半年。「家族」には少しだけ慣れたけど、油断しているとすぐに泣きそうになる。あいつの言葉って僕にとって魔法みたいだ。