朝から赤井がかわいい。しかしあと10時間後には、……ドキドキする。柄にもなく緊張しています。落ちつけ、僕。まずはしっかりと任務をこなそう。ああ、そういえば今日は大量のかぼちゃが届く日だったな。梓さんが運ぶには大変だから隙間時間にポアロにも顔を出して…。
尻をばしんばしん叩かれては優しく撫でられ、もはや訳が分からん飴と鞭の中で昨夜の俺は気持ち良く眠りについた…。明日は朝が早いから俺が怠けていたら尻を叩いてくれと、たとえとして何気なく言ったのがきっかけでな。赤井の尻を叩きたい！！という零くんの欲望をものすごく刺激してしまったようで、最初は明日（今日）のための全力素振りだったのが、「あの、ところでもう我慢できないのでしてもいいですか？」という純粋な眼差しとともに勢い良くケツ叩きを食らった。
あれは全力か？まだ手加減しているのか？？…痛かった…。が、なぜだろう、相手が零くんだと思うと心なしか喜びが沸き上がって…。また新しい扉が開いてしまうというのか？しかし痛い痛いと言っていたらすぐに心配してくれて、そこが零くんだなあと思う。君のそういうところ、大好きだよ。
その後も叩かれ、撫でられながら夢の中へ追い立てられて、零くんのおかげでよく眠れて今日も元気いっぱいだ。良妻だな、君は。またやってくれ、あの飴と鞭。
#ものすごく楽しそうな零くんが世界一かわいかった。俺の尻も捨てたものじゃないな。
「そんなにかわいい顔で見つめてくれるな…」
「いや、もっと見つめてほしい。君の視線は俺が独り占めする。」
これ、朝に散々キスした後の赤井の一言なんですが。見るなと言った後に見つめてほしいと。その間わずか一秒です！ころっと意見を変えていてかわいい。赤井ってこういうところがあるんだよな。
もしもの話です。本気でこっちを見るな零くん！と言われたとして、それはかなり難しいだろうなあと考えちゃいました。だって大好きな人に視線を送ってしまうのってもう、仕方のないことじゃないですか。どこにいたって気が付けば目で追ってますからね。と言っても家の中では常にべったりなので…そうだなあ、たとえば仕事中にFBI内で作戦会議中の後ろ姿を意図的に探す場合もあれば、手を動かしながら無意識に見つめていることもある。というか、視界に赤井がいないと何だか落ちつかない。いよいよ末期なんじゃないか？あいつが何時間見たって飽きない最高にいい男だということも、要因のひとつではあるけれど。
僕が見つめるといつだってまっすぐ視線を合わせてくれるところが大好きです。そういえば赤井って目を逸らすことってあまりですよね。しいて言うなら何かしでかしたり、僕にこら〜！と問い詰められている時くらいかな？そんな姿もかわいくてたまらないから、まったく敵いませんよ。こわい男です。
「秀クリームパワーで元気をチャージできましたよ。」
突然の秀クリームパワーに笑ってしまった。少し前に俺が食べていたシューを僕も手に入れる！と意気込んでいて、ついにその日が来たんだよな。シューと言うと、しゅう…秀…と反応するのがかわいい。
「見てください赤井！この撮りたてほやほや満月を。今日の満月はハンターズムーンって言うんだって。」
綺麗な満月の写真を俺に見せてくれた零くん。特別な月の時はよくこうして写真に撮ってきてくれるんだが、それがプロかと思うくらい素敵な写真でね。失敗作（と言っているがどれも味がある）も含めて写真集を作りたいくらいだ。
「赤井の雄っぱいから顔を離したら僕は動けなくなってしまう…」
一日がんばってお疲れな零くんはひと晩中俺の胸に顔を埋めて離れなかった。かわいい。明日もこのまま仕事したいと言うのでシャツの中に潜り込んでこうしていればいいと返したんだが、部下の前でのそれは恥ずかしいらしい。甘えるのは俺にだけ、やるなら誰もいない部屋か…甘え上手だな、零くんめ。
「不審者れーくんに出会う確率は、付き合いたての時のほうが早かったかもしれません。こう、こそこそ赤井の姿を覗きにいっていたので…」
「僕も赤井にゲットされたいです。むしろ隙あらば自分から捕まりにいきます。」
こそこそ顔だけ覗かせながら俺の様子を窺う不審者れーくん、あかい～～～っ！！と飛び出してきた瞬間をゲットしたい。と思ったら自分から飛び込んできてくれるとはな…。
眠気にとろけた声での「ねむくてゆるゆるでもかっこいいか？」なんて一言は反則だと思う。心臓を撃ち抜かれましたよ、相変わらず精密かつ正確な狙撃ですね。赤井、眠くても僕にかっこいいって言われたいんだって。……いや、かわいすぎないか？と、ついかわいい！が先にくることが多いけれど。本人も分かってくれている通り、この「かわいい」には色々な気持ちが詰まっていて…。要するに僕の恋人が今日も魅力的だということです。