せっかくなので先日のちゃん付け事件について僕も綴っておきましょうか。「おーよちよち♡もう寝ようねぇ、アズちゃん。眼鏡もあぶないからね。」……と、フロイドからはまるでちいさな稚魚を相手にするような態度をとられることが時折ありまして。これはジェイドに見つかるとからかわれる可能性が大いにありますが、実は僕はその時間がなかなか嫌いではないんですよ。意外でしょう？
フロイドの甘ったるくて間延びした声が、いつにも増してとろける眠る前のひと時がとても好きです。もちろん自分で外してベッドサイドに置くことだってできるというのに、眼鏡を取ってくださいと甘えた時に外してくれる優しいところも好きで好きで。僕の髪をかきあげたり、頬をくすぐってくるあたたかい指先も愛おしくてたまりません。煩わしいことを何もかも忘れてフロイドだけを見ていられるあの時間は僕の何よりも大切な宝物だ。…ああ、困りました！いけませんね、こんなことを書いていたら朝だというのに夜が恋しくなってしまいましたよ。あの時間を過ごすために日々努力していると言っても過言ではないのかもしれない。今日も一日フロイドと共にがんばるとしましょう。

頼む、「今から飛び跳ねます！」と予告してから俺の目の前で喜びに飛び跳ねてくれ。じっくり観察してから俺も一緒に飛び跳ねるから…。大袈裟だと言う口など俺は持たんよ。それほど毎週のオフが俺たちにとっては楽しみなものだからな。昨日の捜査が終わった後、「またオフに一歩近付いちゃいましたよ。やったな！」と笑顔になる零くんを見て俺も嬉しくなってしまった。まだ一日目かと舌を打つより、一歩近付いたと喜ぶほうがずっといい。君のそういうところが大好きなんだ。

#今日は零くんと恋人になって35ヶ月目。
眠る前に書いてくれた日記を見て、俺が君をそういうふうにしたのならと嬉しくなると同時に、同棲を始めた頃の零くんをふと思い出して元々気質の穏やかな素直な子だったんだろうなと思った。何度も言っていることだが、あの頃から君は特別かわいらしかったからな。不健康だった俺のこともずいぶん気に掛けてくれた。恋人になるきっかけを作ってくれたのも君だった。あんな今でも愛おしくてたまらない言葉、ひねくれた男から出てくるもんじゃないだろう？告白は夜景の綺麗な場所で、なんてかっこつけだった俺の壁をぶち壊して、気持ちを飾り付ける必要などないということを教えてくれたんだ。
あの頃からもう3年も経って、俺たちはオフに結婚式のタキシードを選びに行こうなんて話をしている。「泣いちゃうかも」なんてかわいいことを言う君が隣にいる。朝に寝癖をつけたままおしゃべりをするのは変わっていないが、なかなかの時間を一緒に歩いてきたんだなと実感もするよ。

いつも笑顔で気持ちを伝えてくれる君が、何度もキスをしてくれる君が今日も世界でいちばんいとおしいよ、零くん。君を愛してる。かっこつけではなくなっても、かわいい、かっこいいと君に褒められるのはいつまで経っても嬉しいな。

眠る前に赤井が素直な男だという話でも。昨晩、「もう次のオフが待ち遠しくて仕方ないよ。まだなのか？」なんて言いながら甘えてくれたのが嬉しくてかわいくて仕方なかったんだけど、もちろん僕も同じ気持ちだったよ。やっぱり捜査がある日よりもべったりくっついていられるじゃないですか。おたがいに努力して重なるようになった休日は毎週楽しみでしかたがない。オフの前日には飛び跳ねたくなるくらいです！（実は、赤井が見ていないところでやったことが数度ある。この機会に白状しておく。）
昨日だけでなく日々こうして気持ちをまっすぐに伝えてくれる赤井だから、僕もちゃんと仕事しろ！とか。国を守る立場の人間として〜とか。あいつも心の奥底では充分に自覚を持っているはずの小言を言わずにいられて、同じ気持ちだと伝えながらキスできるんだよなって思ったんですよね。
これは前々から感じていたことなんだけど、素直な赤井が隣にいてくれるから僕も強がったり意地をはったり、嘘をついたりせずにいられるのかなってあらためて。赤井が一日に何度も何度も好きだと言いながらキスしてくれるような積極的な男じゃなければ、僕も何かが違っていたかもしれない。赤井は僕に大切な人への愛情表現のしかたまで教えてくれたんだなって、「大好き」「愛してる」の言葉がより大切に思えますし、もっともっとあいつのことが愛しくなっちゃいました。

#今日で赤井と交際を始めて35ヶ月目。
あとひと月もすればあいつと恋人になった暑い季節がやってくる。その前にやりたいことも盛りだくさんだ！タキシード選びの日は着せ替え人形になる覚悟をしておいてくださいね。秀一、世界でいちばん愛してる。

という呼び方にときめいてくれたようだ。確かにその後零くんに「うちのしゅういちくん」と言われた時は、これはとてもいい…と噛み締めたな。これから風見くんやキャメル辺りに零くんがどれだけ優秀でかわいらしく優しさに満ち溢れた情熱的なかっこいい男かという話をする時には、「うちの零くんは…」を使うことにしよう。君も積極的にそうしてくれていい。
風呂の話が続いたのでせっかくだ、それに関することをひとつ。以前「お先にいただきました、お風呂。」と、湯上がりでほかほかした零くんが声を掛けてくれることがあってな。おそらく言わなかったと思うが、実は不意打ちでときめいてしまったんだ。普段いっしょに入ることが多いからだろうか？俺には耳慣れない言葉で、大和撫子だな零くん…と惚れ増してしまったよ。そうだな、たまには別々に入ることがあってもいい。ほんとうにたまには、だが。

日曜日の夜は赤井とふたり、早い時間からゆっくりお風呂であたたまることが多いです。リラックスできる時間って大切だよな。
今日使ったのはぐっすり眠れると噂のラベンダーの入浴剤に、例のはちみつのせっけん！今僕の恋人からはいつも以上に甘くて優しい、やわらかくてあたたかい素敵な香りがする。何もつけていないあいつ本来の匂いも大好きなので、そこに他のいい香りが混ざるともう、最高としか言いようがなくて。いつもの赤井が好んで使っているボディソープの香りも好きだけど、新しい香りって何だか新鮮な気持ちになれるしときめきますよね。いつも以上にたくさん嗅がせてください。よろしくお願いします。
>入浴剤、効果抜群のようです。もう眠い。