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┗96.- Ad regem mea -【保存】(5-9/14)

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9 :T|r|e|y(t/w/s/t)
2021/02/19(金) 00:11

 影響。 


クラスでも、寮でも、何一つ関わる事の無かったお前。共通してるのは副寮長である事や、世話焼きである事、ぐらい。と、なんだかそう思ったら少し寂しく思えてくるもんだな。

初見の印象は……綺麗、だった。夜、寮へ戻ろうとした俺の瞳に映り込んだのは鏡の間のバルコニー。縁に腰掛けて空を見詰めるあいつの姿。月明かりが照らすその場所は黒紅の髪が映えて、例えようもなく美しく見えた。らしくもなく詩的な言葉が頭の中を過っていく中で気配を感じ取ったあいつの凛とした声が耳に届く。

──何か俺に御用ですか?先輩

ゆっくりと交わる視線に、眼が離せなかった。俺はあの時、すでに蛇に魅了されていたんじゃないかとその後幾度か思ったが、これをはっきりと言葉にするのはまだ早そうだ。

あれから副寮長会議や移動教室ぐらいでしか基本的に顔を合わせる事はないが、姿を見る度に眼はあいつを追ってしまう。然し、追っている俺の瞳と視線が必ず合ってしまうのは何故だろうか。その答えをお前は知っているのか。

あぁ、俺は、お前がもっと知りたい。


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8 :me|rl|in(F/G/O)
2021/02/18(木) 22:50

 浮くは、 


下弦の月だ
雲無く、星もうっすらと姿を見せる夜空。ぽつりと口にした言の葉は暗闇に溶けるが如く消えてしまった。どこか寂しげな色を含むその瞳を残して。

始まりは眠れぬその夜。王様から外へ行くので付いて来いという言葉があったからだった。私も眠れないし丁度いい運動になるかなと腰を上げたわけだけれども、城の外へ出てすぐに彼が口にしたのはソレでね。何というのか、胸が締めつけられるようなそんな気さえしたものだ。人目も憚らずに抱き留めなかった自分を今褒めたいところだよ。

普段 星だ月だと口にするのは私の方だったものだから、なんだか新鮮に感じてしまったし、前述した "寂しげな色を含む" という点が妙に気になってしまってね。何かあったのかいと問うたけれども、何でもないと一蹴されてしまった。なにかを思い返していたか、それとも未来を憂いていたか、何れにせよ "其処" に私が居てくれることを願ってしまったのは少し強欲だっただろうか。

さて、今日はこんなところかな。もう休んでしまっているが、おやすみ、ギルガメッシュ王。せめてその眠りが穏やかなものになる様、夢の中へ花を贈ることは赦されるだろう──…?


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7 :me|rl|in(F/G/O)
2021/02/12(金) 21:49

 息休め。 


ひと夜前の宵内。かのファラオ、オジマンディアス王と、人理修復に奔走するマスター フジマル君とお話しをしてね。あ、勿論我が王も一緒に。
フジマル君とは時折言葉を交わす事は有ったんだが、オジマンディアス王とは初めての逢瀬だ。異なる刻を生きた王同士の邂逅、会話に華が咲くのも道理といったところでね、実に楽しそうだったよ。まさかこんな異観を目の当たりにする事ができるとは。
王とは何であるかと語らう姿、となりでずっと眺めてはいたけれども、真紅と黄金に輝く二つの眼差しは、眩いほどの煌めきを帯びていて…酷く、羨ましいなんて思ってしまった。
否、私は私でしかなく、彼も彼でしかない。王と云う共通の存在であるが故に。妬いてしまうだなんて随分と子供じみている。ただの年寄りだというのに青いところもあったものだなぁ。

この腕に、胸に抱くのはいつだってギルガメッシュ王、ただ一人だというのに。嗚呼、何故こんなに焦がれるのだろうか。毎日その顔を見つめているというのに…この想いは途絶える事を知らない。どれほどこの感情を抱えれば好いのだろうか、どれほど想い悩めば好いのだろうか。
答えなど出るはずもないが、今この刹那さえ、キミを思う。


(どこまでも深く落ちて行く砂の渦。果てに辿り着くまでに彼はその手で掬い上げてくれるだろうか──)


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6 :me|rl|in(F/G/O)
2021/02/04(木) 19:27

 新たな試みを。 


ふむ、これで完成かな? やれやれ、年寄りにはキツイ仕事だったなぁ、なんてね。
書くと言っていたのに全然筆が進まず、然しもの私も困り果てていたんだけれど。今日は少しだけ此の場を居心地好く出来たと思っているし、成果はまずまずといった所だろう。

さて、この場を借りて目を通してくれている子には感謝を述べて置くとしよう。そして、さっそく私の伴侶の話をしようじゃないか。
私が仕えている彼の事を。ん?アーサー王?いやいや、私が仕えているのは、冠位の魔術師 ウルクを総べるギルガメッシュ王 その人だ。
(私が生きていない時代であったのを体良く利用して)この手に掴んだ愛おしい人。
目を見張る様な黄金色の髪。瞳は深紅に染まる秘石の如く艶艶と煌き、白く滑らか肌は直ぐにでもこの身の劣情で穢してしまいたいほどの美しさ。
いやはや、言葉に尽くすだけで恋しくなるなんてね、
塔の上で大人しくしているつもりがこれだ。骨抜きにされて彼から目を離す事も叶わない。
 
焦がれているだなんて素直に口にしたら『何を当たり前の事を云っている』なんて言われてしまうのだろうね。はは、私の思考なんて彼にはお見通しさ。
さてと、こうしてはいられないな。彼の元へ戻るとしよう。どこで油を売っていたかと問われる前に。

今日も夢と現の狭間で謳おうじゃないか。キミへの愛を、ね。


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5 :me|rl|in(F/G/O)
2021/02/04(木) 19:24

- 確保 -
後ほど編集




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